Office Guriの諸橋直子です。今回のテーマは「手づくりごはん、量の決め方はどうしたらいい?」です。
初心者の方はほんのレシピを参考に、犬の体重で量をアレンジするといいですよ、という話
手づくりごはん初心者の方が悩むポイントのひとつに「量をどう決めたらいいの?」が、あります。
実際作ってみた方は分かると思いますが
「フードに比べて、量多くない!?」
「本当にこれでいいの??」
と不安になるという方も。
これについて、どう考えたらいいかを解説していきます。
本のとおりに作ってみたけど、なんか多い気がする…
ドライフードと比べると、手作りごはんに切り替えた際に「結構な量になるんだな」という感想を持つ方は多いです。
それもそのはず、ドライフードはその名の通り「ドライ」な食べ物です。水分量をできるだけ少なく、を意識して作られた製品なので概ね水分量は10%以下。
そうしないとカビる、という事情もあります。
なのでその分、量も減る、というのはイメージがつきますよね。フリーズドライドライ食品が、びっくりするほど軽く、カサが少ないのと同じです。
また、ドライフードは「少ない重量に、みっちりカロリー+栄養」を意識して作られているためカリカリの中に栄養素がぎゅっと詰まっています。
さて、一方で手作りごはんは?というとまず水分含有量が多いです。
野菜は、ものによってはほとんど水分!というものもありますし炊いたごはんも60%が水分です(八訂食品成分表2021、女子栄養大学出版部)。肉も生の状態だと7割くらいが水分です。
つまり、私達が通常口にする食物は多くの水分を含んでいるということです。
1日の水分摂取量の中でも「食事から」は結構な割合を占めています。私たちは、普段あまり意識していませんが「水を食べている」ことになるんですね。
さて、ここで勘の良い方はもうお気づきと思います。このような水分含有量の多い野菜や肉を使った手作りごはんは、同じカロリーあたりで比較すると当然量が多くなります。
なので「手作りごはんに替えたら、なんか量が多い気がする」というのは、むしろ当たり前です。その点は安心していいですよ、という話になります。
とはいうものの、多いなりにも「適切な量を知りたい」という疑問は残ります。
それについてはどう考えたらいいのでしょうか?
体重とライフステージ、そしてライフスタイルから1日の必要カロリー数を求めて参考にする
実は、体重とライフステージ、そしてライフスタイルから、犬の1日の必要カロリー数を求める計算式があります。この計算式を使えば、誰でも愛犬の「1日に必要なカロリー」数を計算できます。
犬の手作りごはん本には、10kgないし20kgの犬用のレシピが掲載されていることが多いのですが
「レシピは10kgの犬用だから、20kgの我が家の犬には単純に量を2倍すればいいんだな」
というわけには、実は【行きません】。
なぜなら、体重2倍→1日の必要カロリーも2倍、とならないから。
ここで飼い主さんはまた悩みが出てきます。
「じゃあ本のレシピをどう、愛犬用にアレンジして量を決めたらいいのか?」
この場合はどう考えたらいいのでしょうか?
次回の記事で、引き続き解説していきますので是非楽しみにお待ち下さい。