Office Guriの諸橋直子です。今回は「犬の体重から1日の必要カロリーを割り出してみましょう」というお話です。前回の記事はこちら。
犬の体重から1日の必要カロリーを割り出せる
手作りごはんの量を決める際、愛犬の1日の必要カロリー数を計算し、そこから食事量を割り出すのがおすすめです。
もちろん、そういうのはすっ飛ばしてアバウトでやってみたけど全然問題ないよ!という方もいると思います。
しかし
「はじめてなので、色々不安だし、自信がない…」
という方は、やはり一度きっちりカロリーを計算して把握しておくと、安心につながります。
犬が1日に必要とするカロリー計算には、体重をもとにした「計算式」があります。
- 体重
- 犬のライフステージ
- 犬のライフスタイル
この3つをもとに、計算が可能です。
ちなみにこの計算式、ちょっと一般に馴染みのない計算法が出てくるので戸惑う方が多いと思います。
(私もはじめてのときは苦戦しました)
そのため、近日募集開始予定の
「2時間【半】でがっちり学ぶ!犬の手作りごはん初心者講座」
では、この計算式の説明とやり方を、実演を交えて丁寧に説明しています。
この手のカロリー計算は、通常ペットフード専門家の資格試験講習などで取り扱われる内容です。しかしながら、どうせ学習するなら、早い段階で基礎知識として身につけた方が飼い主さんのお役に立つと考え、今回講座に組み込みました。
初心者向け講座ですが、多少高度でも役立つ内容を盛り込んでいきます。
ちなみに
- 体重
- 犬のライフステージ
- 犬のライフスタイル
の3つを加味することで、より実用的な必要カロリーを計算することが可能です。
運動量の多い犬とあまり多くない犬では当然違いますし、成長期と成犬期でも、当然違います。
こんな風に犬の状態に合わせて、丁寧に必要カロリーを把握できることを知っておくだけでも飼い主さんの安心につながります。
カロリー計算をしたあとは、どうするの?
本などに載っているレシピを参考に、掲載されている材料を愛犬用に量を計算しなおして活用しましょう。
たいていの本には体重10kgの犬の1日の分、という形でレシピが掲載されています。
この犬が、避妊・去勢済み、成犬期。激しい運動はしない、ごく一般的な家庭犬だと仮定すると
この犬に、1日に必要なカロリーは
- 約630kcal
と計算できます。
一方で、体重20kgの犬であれば同じ条件で
- 約1060kcal
と計算できます。
ここまでわかれば、参考レシピの量を何倍すればいいのか?を計算できます。
体重が2倍=量も2倍、ではないところがポイントです。
必要なカロリーを計算すると、本のレシピを愛犬用にかなり正確にアレンジすることが可能です。
初心者さんは、なにかと「不安」が多い。だったら多少面倒でも「数字の裏付け」があると、ずっと安心できる。
何事もそうですが、新しいことにチャレンジするのは楽しみでもあると同時に「不安」もありますよね。
それが大事な犬の健康に直結するとなれば、なおさらです。
手作りごはんは、犬がいろいろなものを美味しそうに食べてくれるので作りがいがあります。
また、犬の健康状態に合わせて広くアレンジが効くので体のためを思って始めた、または始めたい、という方は多いでしょう。
一方で
「量はこれであっているのかな」
「栄養バランスに偏りはないかな」
など、心配なこともあるはずです。
なぜなら、もし食事内容が間違っていると、それは即、犬の健康にダイレクトに影響しそうだからです。
「手作りごはんは良いものとわかっている」
「でも、もし自分が間違っていたら犬の健康に影響してしまう」
この両者の間で悩みながら、考えが行ったり来たりしてしまう方が、初心者の方は特に多いのではないでしょうか。
では、この悩みをどうやって解決したらいいのでしょうか。どういう方向性で考えて行くと良さそうでしょうか?
これについて、次回の記事で引く続き解説予定です。