こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。犬の手作りごはんを作り続けて14年目になります。
さて12月31日です。「犬に年越しそば」の話をします。今回は薬膳の視点です。
薬膳では蕎麦も「食べる薬」
薬膳が初めて、と言う方のために簡単に説明すると、薬膳は中国古典医学=中医学の「食事療法」にあたります。
薬膳の基本は「体の状態に合わせた食材を選んで食べること」。
薬膳では、食べ物一つ一つに体に影響を与える「薬効」があると考えています。
そう言う意味では、蕎麦でも、お米でも、鶏肉でも、みかんでも全て「食べる薬」。身近な食べものこそが、毎日の健康を地道に作る、と考えているんですね。
蕎麦の薬効
薬膳で考える蕎麦がの適応・作用は、以下の通り:
- 下痢
- 胃もたれ
- 老化防止
- 毛細血管強化
- 消炎
蕎麦の持つ薬効は胃腸に働きかけると考えられています。
特にとストレスが原因の胃腸の不調、胃もたれ、消化不良を解消するのに良いとされる食材です。
もちろん、こうした症状がない場合でも胃腸に機能を整えるために、美味しく食べられる食材です。今日は是非、犬も一緒に年越しそばを楽しんでみてください。
取り合わせには「山の芋」がおすすめ
蕎麦と一緒に合わせる食材でおすすめなのはいくつかありますが栄養価が高く滋養強壮食品でもある「山の芋」が最もおすすめです。
山の芋は、長芋、大和芋、自然薯などいろいろあります。私が住む北海道では長芋が一般的。一大産地でもあるため、今の時期は品質の良い長芋がたくさん売られています。
山の芋は中国では「山薬」と呼ばれます。胃腸、肺、腎機能を高め、滋養強壮に良いものとして食材としてもよく食べられていますし、漢方薬の材料にもなります。
体に潤いを補う食材ともされているので、乾燥しがちな季節には肺を潤し、咳の予防にも良いとされる食材です。
犬にもぜひ、年越し蕎麦を
大晦日の今夜、蕎麦に山の芋をベースにした年越しそばを犬と一緒にいかがですか?というお話でした。
犬用には茹でた鶏肉や卵などを合わせると、栄養バランスも良くなります。
2019年は本日で最終の配信です。今年一年ありがとうございました。2020年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
犬の手作りごはんによく使う食材と、栄養学の基本についてこのサイトにまとめています。
年末年始にゆっくり勉強したい、という方はご覧になってくださいね。
●犬の手作りごはんを学ぶ | 犬ライフ
https://dog-lifenow.info/
薬膳について基本を知りたい方は、こちらの書籍もおすすめです。