Office Guriの諸橋直子です。さて前回に引き続き、「犬のための中医学アロマテラピー」をテーマにお話しします。
Office Guriでは
「犬のための中医学アロマテラピー:オンライン学習講座」
の募集を、2024年7月26日(金)18時より開始します。
中医学とアロマテラピー、両者のメリットをかけ合わせた「新しいホリスティックケア」として注目されている「中医学アロマテラピー」を、犬にも安全に楽しんでもらう方法と知識を学習いただける講座です。
植物の力で愛犬の心と体をケアすることに興味のある方が対象です。
そこで今回は
「ストレスで体調を崩し、胃腸症状が出やすいタイプの犬を中医学アロマでどうケアするの?」
というテーマでお送りします。
ストレスによる犬の胃腸トラブル。中医学ではこう考える
犬の性格は様々です。おおらかであまり物事を気にしない犬もいれば、繊細で苦手なものに触れるとお腹を壊したり、食事量が減ってしまう犬もいます。
特にこれからの季節、
・花火の音
は試練です!という犬たちも多いと思います。
大嫌いな花火の音、苦手な動物病院、その他ストレスによって便秘、下痢、食欲不振などの胃腸症状を訴える犬について、中医学ではどう考えるのでしょうか?
中医学では強い精神的なストレスが胃腸の働きを鈍らせると考えます。
この状態を「肝気犯脾証(かんきはんぴしょう)」と呼びます。
さてここで「肝」という言葉が出てきました。
中医学では「五臓説」と呼ばれる生理学で病気の原因を考えます。
前回の記事にも書きましたが、「五臓説」では肝、心、脾、肺、腎の五つの臓器がそれぞれの働きをまっとうし、正常に働いていると生物は健康に過ごせると考えます。
逆に、どこか一箇所でもバランスを崩したり、弱ってしまうとそれが病気の原因になると考えます。
そして今回の場合は、ストレスによって「肝」がバランスを崩しその影響で胃腸が弱ると考えるんですね。
中医学では、「肝」は情緒の安定を司り、消化吸収の促進、胃が食物を下へ送るという消化に伴う胃腸の運動の促進、便通を促す、水分代謝を順調に行うなどその働きは多岐にわたると考えます。
こうした働きが影響を受けてしまうため、胃腸の健康が損なわれてしまうというのが基本の考え方となります。
ではこのような状態の犬に、中医学アロマテラピーではどのように対応するのでしょうか?
精神や情緒の安定を維持し、リラックス、安眠を誘う「肝」の精油を使って愛犬をケア
中医学の考え方をベースにした「中医学アロマテラピー」では、アロマテラピーで用いる精油について
「肝に働きかけ、精神の安定を促す」
といった効能別にまとめています。
「肝」の精油の代表は:
・ベルガモット(FCF)(肝・心・脾)
・カモミールローマン(肝・心・脾)・
・スイートオレンジ(肝・脾)
の3種類。
これらの精油をアロマストーンに垂らして犬に香りを楽しんでもらったり、アロママッサージオイルを作って愛犬にアロママッサージを行ったりなどの方法でストレスケアを行います。
ちなみに「五臓」それぞれに働きかける精油が決まっているので、間もなく募集開始の講座内ではこうした「中医学の考え方」に基づいた精油の分類について詳しく学習します。
それと同時に、「こういうとき、どうしたらいい?」という事例をたくさん取り上げます。
なので愛犬のちょっとした不調の回復に、「中医学アロマテラピー」を活用していただければ幸いです。
愛犬に香りを楽しんでもらいながら、心身を整え元気な毎日を
というわけで、今回は「こんなとき、中医学アロマテラピーではどう考える?」をご紹介しました。
次号の記事では、「アロマテラピーって実際にどう楽しんだらいいの?」をテーマに、さらに具体的なお話をしていこうと思います。
特に犬と相性の良い「アロマテラピーマッサージ」について詳しく解説していきますね。
それでは、また!
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