こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。
私は現在、科学技術コミュニケーションを学ぶオンラインプログラムに参加しています。そのオンライン授業で、今日印象に残った言葉について今日は書きますね。
その言葉とは?
予防医学のジレンマ
ジレンマ【dilemma】 の解説
《「ディレンマ」とも》1 二つの相反する事柄の板挟みになること。「ジレンマに陥る」
2 論理学で、二つの仮言的判断を大前提とし、その判断を小前提で選言的に肯定または否定して結論を導き出す三段論法。例えば、「城にとどまれば焼き殺される。城から出れば切り殺される」「城にとどまるか、城から出るかよりほかに道はない」「故に、いずれにしても殺される」の類。両刀論法。
goo辞書 「ジレンマ」より
予防医学という言葉を聞いたことがある、という方は多いと思います。
例えば予防接種。犬の飼い主であれば毎年「狂犬病予防接種」のお知らせを受け取ります。
子犬のうちに混合ワクチンを摂取しますが「パルボウイルス」「ジステンパー」などはその代表。これらは危険で、罹ると死亡率が高いです。
こうした危険から身を守るために接種します。
ところで、このような予防医学的な対策が成功すると、どうなるでしょうか?
成功した予防医学、最善の結果は「何も起こらない」
結果は「何も起こらない」です。(病気にかからない)
予防医学が成功すると、病気にかからず平和な生活が送れます。何も起こりません。
この「何も起こらない」が「成功した予防医学」の最良の結果。一方でこれは「成果が実感しにくい」ことでもある。
なので、予防医学で守られている健康や衛生について、それが当たり前になってくると「本当にコレって必要?」と冷たい目で見られることもある。これが予防医学です。
その上、予防医学的対策が失敗すると、ここぞとばかりに叩かれます。
成功しても効果が見えにくく、あまり感謝されない。さらに失敗すると批判にさらされる。
まさに報われないのが予防医学、という話。
書いていてなんだか切なくなってきました。
まさにこれが「予防医学のジレンマ」。
私が今日、印象に残った言葉です。
大切なことほど実際は「地味」である
ところでこの「予防医学のジレンマ」が、犬の健康管理に何の関係があるのでしょうか?
ここでちょっと考えてみましょう。
「●●を食べたら病気が治った!」
という情報は、非常にセンセーショナル。
人目を惹きます。
こういうタイトルの雑誌記事があれば、ついみちゃう!という方も多いはず。
でも、もし
「我が家の犬はバランスの取れた食事と十分な運動、睡眠、そしてストレスケアで毎回、健康診断で健康優良児のお墨付きをもらっています!今日も我が家は平和です」
だと、どうでしょう?
「ふーん」
ですよね。
いや、穏やかで健康な毎日は大事ですよ?
でも別にそれはニュースになることもなければ、人の感情を大きく揺さぶりもしません。
「注意」してほしいのはここなのです。
実生活は「ドラマ」ではない
これがドラマや映画であれば、難病からの奇跡の回復、難しい手術をやってのけた外科医がヒーローになる!の方が面白いです。
しかしながら、実生活は違います。
地道のコツコツ、健康への取り組みを積み重ねて、穏やかで平和な毎日が送れれば、それがベスト。
ですが、既に述べたように健康への地道な取り組み=「予防医学」は成果が見えにくいです。
だって、成功した結果が「何も起こらない=平和で健康な毎日」ですからね。
すごく大事なことほど、成果が見えにくい、実感がしにくい。リアルな世界の、これが事実です。
犬の予防医学も大事なことは「至って地味」
人間同様、犬の健康管理で大切なのは以下の3つの基本です。
- 適切な食事
- 適度な運動
- ストレスケアなど精神の健康維持
これにプラスして、動物病院での健康診断、予防接種、フィラリア予防薬などが入ってきます。
要は犬の健康を守る取り組みは、実はとても地味なものだということ。
Office GuriのWebやメルマガで取り上げる内容も、基本、この「地味ジミ路線」が中心です。
派手さはないけど、地道で堅実な犬の健康管理。
取り上げることの多いテーマ「食事」もその一つです。
まずは身近なところ、基本が大事、ということですね。
犬の健康を「食事」から考えたい方へ
犬の食事には様々な選択肢がありますが、個人的に「手作りごはんも良いですよ」とおすすめしています。
鮮度の良い食材を自分で選び、犬の体調やライフステージに合わせて調整可能。
そんな食事である「犬の手作りごはん」に関心を持つ飼い主さんも多いです。
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