AEAJ認定アロマテラピーインストラクター、Office Guriの諸橋直子です。
8月も下旬ですが、まだまだ猛暑が続きます。犬のシャンプー頻度が高まる季節でもあります。そこで今回は、そんなシャンプーが楽しくなるようなアロマテラピー活用法をご紹介します。
市販の犬用無香料シャンプーにお好きな精油をプラスするだけで、簡単にアロマシャンプーが楽しめるやり方です。
スキンケア効果のある精油やリラクゼーション効果のある精油など、目的に応じてアレンジできるところが最大のメリットです。興味のある方はぜひ、参考にしてみてください。
犬用無香料シャンプーに精油を1滴!手軽にアロマシャンプーを作ってみよう。
犬用シャンプーも最近は無香料をうたうものが増えてきました。
理由は様々ですが、犬用シャンプーは犬の体臭をマスキングするために強めの香りに調整されているものが多いことが要因のひとつとして考えられます。
マスキングとは、不快な臭いをそれを上回る強い香りで覆い隠すことです。
そのためシャンプーに強めの香りが配合されることになりますが、それがあまり好きではないと感じる犬や飼い主さんもいらっしゃいます。
こうした背景から無香料のシャンプーの需要も伸びてきており、現在犬用無香料シャンプーがホームセンターなどで手軽に購入できるようになりました。
もちろん香りの強いシャンプーを好む方もいらっしゃるので、選択肢が増え各自好みに合った製品が選べるようになったことを個人的には喜びたいと思っています。
さてそんな中、
「無香料のシャンプーに強すぎない程度に香りをつけて楽しみたい」
「精油の香りは犬も好むし、スキンケア効果なども狙えそうなので試してみたい」
というアロマファンの方のために、
- 犬のシャンプーにプラスして楽しむのにおすすめの精油2種
をご紹介しようと思います。
いずれもスキンケア効果やリフレッシュ作用が期待でき、優しい香りです。
【1】やっぱり定番!「ラベンダー」
初めにご紹介するのは定番中の定番「ラベンダー(真正ラベンダー)」です。
我が家にも3種類ほどのラベンダー精油が常備してあり、必要に応じて使い分けています。
犬たち用の泡シャンプーには真正ラベンダーの中でも特に香りが良い品種
「おかむらさき」
を加えて、「おかむさきシャンプー」として使用しています。
ラベンダーは甘く親しみやすい香りで、初心者の方にも使いやすいのでおすすめです。ラベンダー精油であれば、アロマ専門店が近くにない場合でも、無印良品などでも入手可能で買いやすい点も魅力です。
成分的にも、殺菌、抗菌、抗ウイルス作用があるもの、神経を鎮めてリラックスを促すものが多く含まれており犬にメリットが多いのもポイントです。
精油を加えたシャンプーは優しく香り、犬の体に長く香りが残らないのもメリットです。一定時間香りが持続したらあとは揮発してなくなります。そういうさっぱりしたところも、精油シャンプーの良いところですね。
ラベンダーについてはこちらのサイトでもご紹介しているので
参考にしてください。
【2】夏の疲れを吹き飛ばせ!「ベルガモット(FCF)」
柑橘系のフレッシュな香りで気分をサッパリさせてくれるベルガモット(FCF)精油は、暑い季節のシャンプーにぴったりの香りです。
「ベルガモット(FCF)」
の「(FCF)」って何?と思った方のために解説します。
- FCF=フロクマリン・フリー
FCFは肌にダメージを与えるフロクマリン類を取り除いてあることを意味します。一部の柑橘系果皮から取れる精油には「フロクマリン類」が含まれています。これが紫外線と反応して肌にダメージを与える性質は
「光毒性」
と呼ばれています。
そのため、この成分を除去し安心して使用できるようにした製品が販売されています。
ベルガモット精油は
- ストレスケア
- リラックス
- リフレッシュ
という気分転換に効果に加え
- 消臭
- 防虫
の作用も期待できる精油です。
みずみずしい柑橘系の香りが気分を爽やかにしてくれるので、夏のシャンプーにぴったりな精油です。
ベルガモット精油についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、興味のある方は参考にしてください。
犬用無香料シャンプーへの精油の加え方、使用上の注意点
さてここで実際に、犬用無香料シャンプーへの精油をどう加えたらいいかについて解説していきます。
【分量】
シャンプー50mlに対し、精油1滴を加えます。
「少なくない??」と感じる方もいると思いますが、初心者の方はまず少なめの量からのスタートがおすすめです。精油は1滴でも香りの成分がかなり濃縮されたものなので、十分に香ります。
【混ぜ方】
精油がシャンプー全体に行き渡るよう、十分に混ぜてください。混ぜることで精油が希釈され、犬の肌に直接原液がつくことのないようにします。
【使い切る量だけシャンプーを取り分けよう】
精油を加えたシャンプーは、通常の状態より早く劣化する場合があります。そのため使い切る量だけを別ボトルにとりわけ、精油を加えるのがおすすめです。
精油は植物由来の天然成分で、空気に触れると酸化などの変質が起こりやすいものです。
そのためフレッシュなうちに使い切るのがおすすめです。犬の体の大きさや毛の量に合わせて、使い切れる量だけ取り分けて精油をプラスしましょう。
【安全のための注意】
ラベンダー、ベルガモット(FCF)精油ともに穏やかで安全性の高い精油ですが、全ての犬に100%安全を保証するものではありません。体質的に合わない場合もあります。
そのため初めて犬にアロマテラピーを行う場合は少量で、様子を見ながら行いましょう。異常が現れた場合は使用を中止し、獣医師へご相談ください。
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