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犬用パン「犬パン」を作ってみました(1) | 犬の手作りごはん

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Office Guriの諸橋直子です。犬用パン「犬パン」の作り方をショート動画にしました。ポリ袋で作ってフライパンで焼く、お手軽レシピです。粉物作りのハードルが下がるのでぜひ!

犬用パン、犬パンの作り方

というわけで、今回は「犬の手作りごはんに粉物を」というお話です。

パン作りはちょっとハードルが高い!と思っている方は多いのではないでしょうか。ちょっと前まで私自身がそうでした。

でもポリ袋で仕込む粉物を覚えてからは、割と気軽にパンや焼餅(シャオビン)を焼いてます。

犬の手作りごはんの主食として粉物が扱えるととても楽しいのと、小さめに作ったパンを老犬のおやつにするのもおすすめです。

というわけで簡単に作るメリットや、犬ごはんへの活用方法などを今回はご紹介していきます。

尚、色々書きたいことがあるので2回に分ける予定です。2回目は「小麦粉の種類」や「はちみつ」について解説します。シリーズで読んでいただけると嬉しいです。

ポリ袋で犬用パン作り、洗い物が少なく手も汚れない!

パンというと、粉を混ぜて「手でこねる」というイメージがあります。実際多くのパンレシピでは材料をボウルに入れ、水を加えて手でこねます。

ところでこの「手で直接こねる」というのが結構厄介なんですよね。

まず生地がまとまるまで、かなりベタベタします。そこを我慢してこね続けるとベタベタは収まりしっとりと生地がまとまりますが、やはり手や爪の間に小麦粉が入ってしまい不快です。さらに油脂を加えるタイプの生地だと、手全体が油でベタベタしてしまい、個人人的にはこの「手が汚れる」というのが非常に苦手です。

だったら家で粉物なんで諦めればいいじゃないという考えもありますが、自宅で作る焼きたてのパンや焼餅は、他にないおいしさ。やっぱり食べたい、作りたい。

そこで使い捨ての手袋などを使ったりもしていましたが、それよりももっと簡単な方法を最近知りました。

それが「材料をポリ袋に入れて、袋の外側からよく揉む」というやり方です。どうやるか?は実際動画内でご紹介しているので、よろしければぜひ視聴してみてください。

ポリ袋を使うと、まず手が汚れません。

さらに通常のボウルに生地を入れてぬれ布巾をかけてなどに比べると、使う道具が少なくてすみます。

何より省スペース。ボウルだとキッチンで場所を取りますが、ポリ袋に入れた150g少々の粉と水が混じったものは場所を取りません。何より「早く発酵させたいな〜」と袋の口をしばって出窓にぽいと放り出しておくという、少々雑な扱いが気軽に出来ます。

最も便利なのは、「あー、今日は焼く元気も時間もないから一旦発酵止めて、明日の朝にしーようっと」という場合、
ポリ袋をそのまま冷蔵庫の野菜室にぽいと投げ込むだけで、発酵の調整ができてしまいます。これがでっかい金属ボウルだと、じゃまになるので冷蔵庫に気軽に入れられません。

我が家の冷蔵庫は常に買い置きの玉ねぎだのじゃがいもだのでぎゅうぎゅうなので、ボウルを気軽に入れるスペースがありません。なのでポリ袋は便利です。

ちなみにこうやって発酵を止めて、翌日焼いたパンでも普通に美味しいです。

最後に生地を発酵させた後は、ポリ袋の上端をカットし開いて、少しだけ打ち粉をすれば、そのまま成形まで可能です。

これがまな板に打ち粉をして取り出してだと結構な量の打ち粉が要るのと、まな板を洗う手間が発生します。

これがポリ袋であれば、まな板要らずで使い捨てOK.

ポリ袋の使い捨ては一見エコでないようにも見えますが、まな板を使った場合やボウル、その他の器具を洗う水や洗剤のことを考えるとトントンかなという感じです。(この辺りはあまり詳しくないので、あくまでも個人の感覚です)

一つ言えることは、ポリ袋で粉物を作るようになってから調理が楽しく、作る頻度も上がったのでそれがよかった、ということです。

現在、週2〜3回のペースで何かしら焼いています。そして犬も人間も、ちょっとしたパンや焼餅をもぐもぐ食べて、楽しく美味しくすごしているということです。

犬の手作りごはんの中でも「パン」のハードルが高い理由と、それでも「パン」を使いたい理由

さて犬の手作りごはんといえば、糖質として「炊いたごはん」を使っている方が大多数だと思います。次にうどん、パスタなどの麺類。

ただ「パン」となると、市販のパンをそのまま犬にあげてもいいの?と躊躇してしまう方が多いです。

理由としては菓子パンを除いたバゲットや角食でも、例えばバターなどを使ったパンを犬にあげてもいいのか?と、手作りごはん初心者の方は判断に迷ってしまうことが挙げられます。

パンと一口に言っても色々な種類がありますから、そこは迷うのが当然ですよね。

であれば、シンプルな材料で自宅で作ることをおすすめします。

今回の動画内でご紹介している「犬パン」ですが、材料はとてもシンプルです。

  • 小麦粉
  • はちみつ(はちみつに含まれる糖は虫歯になりにくい糖です。これについては第2回で解説します)
  • ドライイースト
  • 植物オイル

これらを混ぜて発酵させ、フライパンで焼くだけ。使っている材料が把握できるので安心です。

犬用パン

「なぜそこまでして、犬にパンを食べさせたいのか」

という疑問もあると思うのでそれにもお答えしておきます。

まずはスープごはんにした際、我が家の老犬が食べやすいからです。ちぎったパンをスープに浸して食べさせると、米より圧倒的に食べやすそうなんですよね。その理由としては、バラバラになるお米より、かたまりでバクっといけるパンの方が老犬はまとめて口に入れやすいようです。

実際にスープと「犬用パン」を組み合わせた犬の食事を動画でご紹介しています。ぜひ視聴してみてくださいね。

あとは単純に飼い主もパンが好きで、美味しいと思っているので犬にもパンを食べてもらいたいなあ、と考えるからです。やっぱり美味しいものは、犬と一緒に楽しみたいですよね。

犬のごはんに「パン」。栄養学的メリットは?

犬の手作りごはんに「パン」を利用するメリットの代表は以下の2つです。

  • 消化しやすい
  • エネルギーになりやすい

すでの挽いてある「粉」が材料なので、消化がしやすいです。そのため短時間でエネルギーになるため、利用しやすい。犬も人間も「ブドウ糖」をエネルギーとして利用しますが、パンに含まれる糖質は体内で短時間で効率よくエネルギーに変わります。

朝から元気に活動したい、散歩で体を動かしたい犬などにぴったりなのがパン。

一方で、市販のパンの場合、油脂が多く使われていたり、甘くするために砂糖が多かったり塩が加えられています。これらは私たち人間が食べる分には良いですが、犬には向きません。

その点自宅で焼く「犬用パン」であれば、シンプルな材料のみでパンのメリットをうまく利用できます。

犬も元気に活動するにはエネルギーが重要です。なので、パンは手軽なエネルギー源としておすすめです。

というわけで、「犬用パン」のメリットについて解説しました。結構長くなったので

  • 小麦粉の種類の解説
  • 小麦粉以外の穀物をプラスしてバリエーションを楽しむ
  • はちみつについて

は次回にお話しすることにます。

「犬用パン」は作って楽しい、食べておいしいパンです。ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。

それでは、また!

この記事は犬の健康基礎情報を学ぶ「ぐり通信」のバックナンバーです。
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