犬の手作りごはんって一体何?自宅で犬のご飯が作れるの?
そんな手作りごはんの完全初心者向けに「手作りごはん」の基本を解説します。
手作りごはんとは?
手作りごはんとは「自宅で飼い主が調達した食材を使って作る、犬のためのご飯」です。
旬の食材や、その日採れたばかりの新鮮な素材を使って作ることができる点も、手づくりごはんならではの魅力です。
でも、犬の食事といえば「ペットフード」ですよね?
犬=ペットフード、というイメージを持つ方がとても多いですが、実はペットフードの歴史自体は150年ほどです。
ペットフードの起源は、長期の航海用に保存食として積まれていたビスケットにあります。
今から150年前のイギリスで、航海を終えた船から残ったビスケットが捨てられ、それを野良犬が食べているところを見たアメリカ人ジェームス・スプラットが「犬用ビスケット」の製造と販売を思いついたことが、ペットフードの始まりです。
1860年、イギリスで世界最初の犬用ビスケットが販売されました。そこから犬用フードの種類、販売量が増加し、現在に至ります。
では、それ以前の犬は何を食べていたのでしょうか?
ペットフードの登場以前は、犬は人から残飯をもらって食べる生活をしてきました。
犬と人、家畜化と食事| 歴史から見てみると?
歴史的に見ると、約3万5000年前に犬の家畜化が始まった考えられています。その頃から犬は、人間から残飯などをもらう生活に適応してきました。
それでも犬の先祖たちはちゃんと現代まで生き残っています。
残飯で生き残ってきた犬の祖先たちの時代と比べて、現代の犬たちは、犬のために調達された質の良い食材を、犬の体の適正に合わせて調理し、安全で、清潔な状態の「手作りごはん」として食べることができます。
現代の手作りごはんは、犬の体の仕組みや特性を理解した上で、犬の体に良い材料を使い、自宅で作る健康的な食事です。
そのため「犬の食事はペットフードでなければ絶対に行けない」ということはありません。
現代の犬の食事は多くの選択肢があります。その中から、犬の健康管理に役立ち、なおかつ飼い主さんが楽しみながら与えられる食事がおすすめです。
ペットフードとの違いは?
「手作りごはんではペットフードと比較して栄養が偏ると聞いた」という悩みがよく聞かれます。
「ペットフードと同じように、毎食完璧な栄養バランスの食事を作るのは難しそう」という悩みもあります。これについて解説します。
ペットフードの栄養バランスが良い、と言われる理由
ペットフードの中には「総合栄養食」と呼ばれるものがあります。これは「水とこのペットフードだけで、犬に必要な栄養素を全て満たすことができる」と評価されたペットフードを指します。
総合栄養食 | ペットフード公正取引協議会
https://pffta.org/hyouji/about.html
ペットフード「以外」の食品を口にすることを想定していないため、1度の食事で必要な栄養要求量を満たす必要があります。
手作りごはんとペットフード | 食事としての前提がそもそも違います
手作りごはんの場合は、栄養バランスについてどう考えたら良いのでしょうか?
手作りごはんは1度1度の食事での栄養バランスには「ばらつき」があります。その代わり、色々なものを口にすることで、長期で見ると結果として、必要な栄養素を摂ることができる食事です。
朝に野菜が少なめの食事をした。食物繊維が不足したけれど、肉はしっかり食べたのでたんぱく質の量が十分だった。
夜はビタミン不足を補うために、野菜を少し多めにしてみよう。
こんな風に、毎回色々なものを口にするので2〜3日のスパンで見ると、必要な栄養は全て満たすことができる、というのが「手作りご飯」です。
食事としての前提が、ペットフードと手作りごはんでは根本的に違います。ここを混同しないようにしましょう。
初心者は「肉:野菜:ご飯=1:1:1」から始めてみよう
手作りごはんが全くの初めて!という場合、「肉:野菜:ご飯=1:1:1」の割合から始めてみるのがおすすめです。
量はどのくらい食べさせたらいい?
体重10kgの犬で
- 肉:100〜150g
- 野菜:100g
- ご飯:100〜150g
を1日の目安にまずは考えてスタートします。上記の量は1日2回食として2回分をまとめて作った量になります。
尚、犬によって1日の消費カロリーや栄養要求量は異なるため、あくまでも目安として参考にしてください。
上記の量でまずはスタートしてみて、犬が足りなさそうにしている、痩せてきた、という場合は量を増やします。
逆に多すぎる、太ってきた、という場合は減らします。
犬の体調、体重に合わせて調整しよう
手作りごはんは犬の体に合わせて調整しながら作るご飯です。難しく考えすぎず、まずは気軽にトライしてみることが大切です。
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