こんにちは、Office Guriの諸橋直子です。今回は、犬の手作りごはん中級者向けに「栄養学を学ぶべき理由」「栄養学とは?」という話を、順を追ってしていこうと思います。
なぜ、「栄養学」を学ぶべきなのか?
前回のメルマガでは、手作りごはん中級以上の方は、次のステップアップとして「栄養学」を学ぶのがおすすめです、と書きました。
ネットやテレビからは「この栄養素は体に良い」など、断片的な情報はいくらでも入ってきます。
ただ、本気で食事から健康管理を考えたい、という場合、断片的な情報をいくら寄せ集めても、正直あまり役には立ちません。
断片情報はあくまで断片にすぎず、必要なのは、そうした断片情報についての
- 正誤の判断(間違っているもの、自分の犬には合わない情報もある)
- 適切な応用の仕方
を、飼い主さんが、自分の犬に合わせて決められること、だと私自身は考えています。
じゃあ何が必要か?というと「栄養に関する基礎知識」、つまりは「栄養学の基本を学ぶこと」です。
基本の知識がない状態では、断片的な知識すらもうまく活用できません。基本は大事、ということですね。
犬の体と栄養の関係を、「基礎」から学ぼう。
犬も人も、日々口にする食物から栄養を摂り、体そのものや、体の様々な働きを維持しています。そのため、「食べること=生きること」といっても過言ではありません。
体を作り、維持するために「食事」は基本中の基本、ということですね。
一方で、「じゃあ食べられるものなら何でもいいのか」と言われれば、そうではありません。「生きることに直結する食事」だからこそ誤った食べ方は、健康を害する場合すらあります。
現代の犬たちは、食事について様々な選択肢を持ちます。
ペットフード、手作りごはん、フードとごはんの併用など、ある意味、犬を取り巻く食の環境は、今までにないくらい「豊か」だと言えます。
ただ、選択肢が多くなるほど、それを「選ぶ」側の飼い主さんも悩みます。
そしてできれば、自分が選んだ選択肢が、最善であったと思いたいし、実際そうであってほしいと願っているのではないでしょうか?
結局の所、大事なのは「何をどう食べるか?」ということ。
そのために最初に学ぶべきは、以下の2つです。
- どんな食べ物に、どんな栄養素が含まれているのか?
- その栄養素は、犬の体にどんな影響を与える?
もうひとつのキーワード | 「犬の体」を知る
栄養学を学ぶに当たり、もう一つ大切なのが「犬の体」についての知識。
栄養素は体に取り込まれ、様々な物質に作り変えられたり、体の中の働きを助けます。
食事から考える健康管理は「栄養」が体の中でどう使われるか?を知ることが大切です。
また、栄養素によっては、調理法によって吸収率が変わるものもあります。
さらに言うと、必要な栄養素は、犬の体の状態、年齢(ライフステージ)によっても変わります。
つまり「犬の栄養学」を学ぶことは、同時に「犬の体についても学ぶこと」でもあります。
まとめると、犬の手作りごはん中級者以上の方は:
- どんな食べ物に、どんな栄養素が含まれているのか?
- その栄養素は、犬の体にどんな影響を与える?
- 犬の体は取り込んだ栄養を、どのように使うか?
を学ぶことが大事、ということになります。
手作りごはん中級者以上の方は、この3つのポイントに絞って学習をすすめると効果的です。