Office Guriの諸橋直子です。秋に向けて、犬たち用にアロマテラピーの精油をまとめて購入しました。
写真には写っていませんが「ラベンダーおかむらさき」の芳香蒸留水も手に入れたので、犬用に固形石鹸の仕込みを久々にしようと思います。
今回はあくまで自家用に小ロットで制作予定です。その分、色々と遊びを加えようと思っているので、どんな石鹸になるか?に興味のある方はメルマガで続報をお待ちくださいね。
というわけで今日は「犬のシャンプーについて考える」をテーマにお届けします。
年齢で犬のシャンプーを使い分けた話
シャンプーと言えば思い出すのが、我が家の16歳半でなくなった黒ラブ:ぐりのことです。
元気印の黒ラブでしたが、さすがに16歳を超えると後ろ足がどうしても弱ってきます。
普段、食事のときですら後ろ足が踏ん張れず、どんどん開いてきてしまいます。そのため食事のときは、私が足が滑って開かないよう自分の足で挟んで支えていました。
通常の床上でもそうなので、浴室ではなおさら滑る…ということで、老犬のシャンプーは必然的に短時間勝負になります。
時短するにはどうしたらいいか?と考えた結果、我が家では、ラベンダー精油を加えた泡シャンプーを制作し、短い時間で気持ちよくさっぱりと洗える製品を作ることにしました。
皮肉なことに、足腰が弱くなるにつれ浴室でのシャンプーは大変になるのに、粗相が増えてシャンプー回数が増えるのが老犬でもあります。
それまで固形石鹸シャンプーで洗っていたぐりを、「時短」目的で泡シャンプーに変えたことで
「シャンプーは、香りや潤いなどに機能面が重視されがちだが、老犬にとっては時短がそれ以上に大事」
と、改めて気付かされたできごとでもあります。
そんな経緯があって生まれた「犬用泡シャンプー」は現在、製品として販売も行っています。
そんなぐりも、虹の橋を渡り12月には1年を迎えます。
現在、我が家には2頭のラブラドールが暮らしており、老犬という年齢ではありますが元気です。
なのでそろそろ、また犬用固形石鹸を作ってみようかなと、思い始めたのがつい最近のこと。
では犬用固形石鹸は、泡シャンプーと比べて何がいいのか?
これについて、更に詳しくお話ししていきます。
固形石鹸の材料になる「オリーブオイル」がすごいぞ、というお話
犬用固形石鹸を自作する場合、何がいいか?というと、まず材料に良質のオイルを使えるところ。
石鹸の材料は「油脂」が基本です。この油脂にも色々あって、私自身は過去、色々試した結果
- オリーブオイル
に落ち着いています。
オリーブオイル自体が、古来より食材としてはもちろん、クリームや軟膏の材料になったり、マッサージオイルとして利用されてきた歴史を持ちます。
ハーブを漬け込んだオイルは美容に、医療にと使われてきました。
現在もアロマテラピー専門店にいくと、美容オイルとしてオリーブオイルが販売されています。
無印良品でも、マッサージオイルとしてラインアップされているくらいです。
また、日本薬局方に記載される「第三類医薬品」として「オリブ油」というものが存在します。
「オリブ油」の説明に「皮膚の保護、やけど、かぶれに」とあります。実際に皮膚科で処方されることもある「オリブ油」はオリーブオイルを精製したものです。純度を高めている点が、市販の食用オイルとは異なります。
医薬品なので精製することで、皮膚の刺激となる可能性のある物質をできるだけ取り除いて安全性を高めているんですね。
というわけで、オリーブオイルについて色々とお話してきましたが
「オリーブオイルって、食べるだけじゃなく肌にもいいものなんですね」
と読者の皆さんの知っていただければ幸いです。
*だからといって、食用オリーブオイルをそのまま肌に塗るのはNGです。美容や保湿目的であれば、美容用として販売されている製品を使用しましょう。
さて、こんな風に
「食用であれば体に良い、美容用としても活躍する」
オリーブオイルを犬用の良質なシャンプーにしてしまえ!というのが、犬用固形石鹸なんですね。
材料の油脂オリーブオイルのみ、で作った固形石鹸は洗い上がりはとてもマイルド、なめらかです。洗浄力はしっかりとありつつ、つっぱらない。
一方でデメリットもあります。
1つめは、泡立ちが控えめなので普通のシャンプーと比べると物足りなさを感じること。
2つ目は水分を吸って柔らかくなりやすいため、乾燥した場所で保管する必要がある点です。
とはいえ、メリットがデメリットを上回るので我が家ではかれこれ15年以上、犬を自家製の固形石鹸で洗い続けてきました。
黒ラブ:ぐりの足腰が弱り、泡シャンプーに切り替えるのが本当に一大決心だったくらいずっと固形石鹸で犬を洗っていた次第です。
それくらい、オリーブオイルから作った固形石鹸は使い心地の良いものでした。
犬用石鹸を人間も借用し、全身に使っていたのは秘密です。
(使う石鹸自体は流石に分けていましたが、同じ塊から切り出したものなので成分的には同一です)
犬用シャンプーに何を求めるか?
というわけで、泡シャンプーと固形石鹸について、今回は書いてみました。
最後に読者の皆さんに考えてみていただきたいのは
「あなたご自身は、犬用シャンプーに何を求めるか?」
という点です。
- 保湿効果?
- しっかり、さっぱり皮脂を落とせることが大事?
- 香り?
- コスパ?
是非一度考えてみてください。
何を重視するか?で犬のシャンプー選びも変わります。大事なポイントを明確にした上で、シャンプーを選んでみてくださいね。
Office Guri