オンライン講座

予告:「犬のお腹の調子がちょっと悪い」ときの犬ごはん講座やります

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Office Guriの諸橋直子です。

以前よりこのメルマガでたびたび予告していた「ちょっとお腹の調子が悪い時の犬ごはん」を学べるオンライン学習講座の募集準備がようやく整いました。

募集開始は2024年11月1日(金)18時を予定しています。

それに先がけて「ちょっとお腹の調子が悪い犬」の「ちょっと」にフォーカスして、今回は

病院へ行く、行かないの見極めって大事ですよ

というお話をしようと思います。この見極めを誤ると、おおげさでなく犬の命の危険を伴う場合があるため、注意が必要ですよというお話です。

「犬のお腹の調子がちょっと悪い」と「深刻な病気」。違いを見極めるにはどうしたらいいの?

SNSでは「愛犬のお腹の調子が悪くて」というポストをたまに見かけます。

先日私が目にしたあるポストには、写真と一緒にその犬の症状が書かれていました。お腹の不調と一緒に、その他の症状もいくつかあるようです。するとそれを見た複数のフォロワーさんが

「絶対今すぐ病院行った方がいい!」

「●●の病気の可能性もあるよ。それだと命に関わるから今すぐ病院へ!」

とコメント。

そしてそれを受けた飼い主さんは本当は翌日病院へ行く予定を変更し、その日のうちにすぐ病院へ行ったそうです。

結果「もし明日来ていたら手遅れだった」と獣医さんに言われたそうです。その犬は幸い、一命を取り留めました。

こういう話はSNSを眺めていると、結構な頻度で見かけます。(特定の飼い主さんを責める意図は全くないので、話は少しぼかしています)

さてここで問題になるのが

どの程度だと様子を見られて、どういう症状だと緊急度が高いのかちょっとわからない…

という点です。

特に犬と初めて暮らすという飼い主さんの場合、判断はなかなか難しいと思います。

またお仕事をしていて、日中すぐに動物病院へ行くのが難しい方もいます。様子を見られるなら翌日まで待って、お休みをとって病院へ行きたいというケースもあるでしょう。

お腹の調子が悪いと一口に言っても程度は色々です。軽症でも毎回動物病院へ行くというのも、現実的ではありません。

ではどうしたら良いのでしょうか?

「犬のお腹の不調」深刻度をある程度見極められるよう、基本情報を普段から学んでおくのが大事です

人間の子供の場合、育児書があります。例えば岩波書店の『育児の百科』は名著です。

内容が少し古いので最新の育児書との併読が必須ですが、子供によくある病気の解説と見極めが書かれていて、私自身も大変お世話になりました。

犬育てにもこうした手軽に読める、育児の古典的な参考書があれば良いのですが、実際にはなかなかありません。

ではどうしたらいいのでしょうか?そこで私自身は、こちらの本をよく参考にしています。

イヌ・ネコ 家庭動物の医学大百科 改訂版 | 公益財団法人 動物臨床医学研究所

この本の良い点は、犬の症状に合わせて緊急度を表にまとめてくれているところです。

例えば「下痢」の項目では様子を見られる下痢と、すぐに動物病院へ行くべき深刻な下痢について症状の違いが書かれています。そのため医学的な知識がない場合でも、ある程度深刻度を判断できるようになっています。

「食欲不振」「便秘」にも同じ表があり、飼い主さんが動物病院を受診すべきかどうかを判断する助けとなります。

ただこの本自体、結構な大きさと厚みがあり重いです。価格もそれなりの辞書のお値段がします。

120名の獣医師による専門的で丁寧な内容なので、その価値がわかると、これは実質無料と個人的には感じますが、一般の飼い主さんが気軽に購入するには少しハードルが高い本です。

ただ本当に良い本なので図書館などで見かけたらぜひ手に取ることをお勧めしたいです。

購入して手元におき、何かあるたびに辞書のように引くことで犬の健康を守り、飼い主さんに安心を提供してくれる良書であることは間違いありません。

もちろん、もう少し手軽でコンパクトな「犬の病気」をテーマにした本もあるのでそうした本を

犬が元気で、何もないときにこそ

普通の読書感覚で読んでおくのがお勧めです。

そうやって基礎知識を身につけておくことで「様子を見られる軽いトラブル」と「すぐに動物病院を受診すべき、深刻な症状」をある程度区別できるようになります。

もちろん自己判断が全てではありません。迷った時はかかりつけの動物病院へ電話をし、受診すべきかどうかを尋ねるのも大いにありです。もっともそのためには、普段からかかりつけ病院とよくコミュニケーションをとり、相談できる関係を作っておくことが必須です。

結局、犬の病気への咄嗟の対応には「普段からコツコツ犬の病気について基礎的なことを知っておく」「かかりつけと良い関係を作っておく」という具合に「何もない時の、地道な積み重ね」がモノをいう、というのが私個人の考えです。

何もない時にこそ、トラブルに備えて準備しておこう、ということですね。

「ちょっとお腹の調子が悪い時のごはん」を学ぶ講座では、はじめにこの「ちょっと」の見極めを学習します

というわけで実は「ちょっと犬のお腹の調子が悪い犬のケア」は、家庭で様子を見られる「ちょっと」を見極めることがスタートラインです。

講座ではこの「見極め」を最初に学習するスタイルで進めていきます。

ごはんの講座なのでごはんの作り方がメインなのでは?

と思う方もいるかもしれませんが、家庭で様子を見ながらごはんを作るという対応方法で良いか?をまずしっかり判断することこそが、犬の健康にとっては大切です。

なのでこの辺りをしっかりと学習していきます。講座に興味のある方、受講を検討中の方はぜひ募集開始を楽しみにしていてください。

募集開始は2024年11月1日(金)18時を予定しています。お申し込み方法は、メルマガで優先的にお知らせしていきますので、続報をお待ちくださいね。

それでは、また!

この記事は犬の健康基礎情報を学ぶ「ぐり通信」のバックナンバーです。
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