Office Guriの諸橋直子です。今回も「秋は犬も乾燥対策」をテーマにお届けします。
前回の記事はこちら:
薬膳の視点で考える、犬の体を潤すごはん
薬膳というのは、中国古典医学(=中医学)の食餌療法です。とはいっても、病気の人の食事、というよりは
「普段から体調や季節に合わせて食事をアレンジし、病気にならないようにしよう」
という「予防」のウエイトが大きいのが特徴です。
そのため特別な食材を使ったごはんというより、普段使いの食材を上手に使いこなして健康増進や病気予防に役立てましょう、という意味合いが強いのです。
ちなみに私は「JADP認定薬膳インストラクター」という資格持ちですので、今日のこの記事も薬膳の専門知識に基づいて解説していきます。
さて薬膳では「季節」を意識して食事メニューを組むのが特徴です。
そのため
「秋」
は何を意識した食事が良いの?というのが、これからの季節のテーマとなります。
薬膳でいうと「秋」は乾燥の季節です。そのため、呼吸器の代表である「肺」を潤すことが大切と考えます。
確かに秋になって気温が下がり乾燥が進むと、咳が出たり痰が絡むなど呼吸器のトラブルが増えますよね。
犬も同じで特に老犬は秋になると咳が増え、鼻水が止まらないなど呼吸器系のトラブルが増えます。
もちろん季節性のものではなく別の病気の場合もあるので、まずは動物病院でしっかり診てもらうことが大事ですが、季節の変わり目の体調不良の場合は家庭でのケアが大事になってきます。
そこで取り入れたいのが
「手作りごはんで犬の体を潤すお手軽薬膳」。
- ではどんな食材がいいの?
- どうやって食べさせたら良いの?
これについて引き続きご紹介していきます。
犬のためのお手軽薬膳「秋」のおすすめ食材
肌や喉の潤いを与えるおすすめ薬膳食材
- りんご
- 山芋
- 豚肉
- 豆腐
いずれも薬膳で、体を潤す働きがあるとされている食材です。
りんごは潤いにプラスして、胃腸の働きを整える作用。
山芋は滋養強壮に。
豆腐は肌の乾燥改善によいとされています。
豚肉は肌を乾燥から守ります。
栄養学的にみてもこれらの作用は理にかなっており、例えばりんごは水溶性食物繊維のペクチンが豊富で整腸作用に優れます。
豚肉は肌を健やかに保つビタミンB群を多く含み、粘膜の健康に欠かせないビタミンAも豊富です。
薬膳が生まれた時代には、現代のような栄養学はまだありませんでしたが、長年の経験の蓄積からどんなにときに何を食べればよいか?を人々は経験から知っていたとも考えられます。
りんごは犬のおやつにぴったりな果物ですし、山芋は生ですりおろすほか、炒めても美味しいです。
豚肉と豆腐は一緒に炒めても良いですし、普段の手作りごはんにこれらの食材をプラスするだけでお手軽薬膳が楽しめます。
ぜひ普段の犬のごはんに、これらの食材をプラスしてみてくださいね。犬の薬膳に興味のある方はこちらも参考にしてみてください。
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