Office Guriの諸橋直子です。さて前回のメルマガから
「春の犬の手作りごはん:薬膳の視点を取り入れておいしく元気に!」
をテーマにお届けしています。
前回の記事はこちら:
前回は薬膳では「春」という季節をどのように捉え、身体にどんな変化が起こると考えるか?についてご紹介しました。
そこで今回は引き続き「春」の薬膳犬の手作りごはんで、どのような食材を選べば良いかについてご紹介していきます。
春は寒さが和らぎ、活動的になる季節。のびやかで活発になる消化器や代謝をサポートする食材を。
薬膳では、春は生長の季節です。また前回ご紹介したように肝臓の働きが活発になる季節とも捉えられています。そこでまず、身体を補い元気にする食材を取り入れるよう勧めています。
補養作用のある食材
- 米
- 棗(なつめ)
次に肝臓の働きを助ける食材が挙げられます。
肝臓の働きを助け、代謝物の排泄を促すと考えられている食材
- そば
- 菜の花
- えんどう豆
- みかん
肝臓の働きが活発になると、胃腸も影響を受けると薬膳では考えます。肝臓も胃腸も、消化に関わる臓器という意味で同じグループに属します。
そのため春は肝臓の調子をみるだけでなく、その影響を受ける胃腸の調子をみることも大切だと考えられています。
胃腸の働きを良くする食材
- 穀類
- いも類
- キャベツ
- 肉類
- イワシ
- タラ
- マナガツオ
- 豆腐
いずれもスーパーで入手できる手軽な食材ばかりです。
春の犬薬膳レシピ:イワシを使った「つみれ」にチャレンジ!
では春の犬の薬膳、具体的にどのように作ったら良いのでしょうか?薬膳が初めての方、初心者の飼い主さんには
「とりあえず、取り入れやすいものを何か一種類」
とおすすめしています。
先日「イワシ」を使った犬の手作りごはんレシピを公開したので、こちらを例にとって解説しますね。
イワシ:栄養価が高く世界中で愛される魚。春の犬薬膳にもおすすめ!
春の薬膳におすすめのイワシ。
栄養学的にみると、まずEPA、DHAといった不飽和脂肪酸が豊富です。さらに良質なたんぱく質、鉄分、カルシウム、ビタミンB群、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含みます。
薬膳では代謝を助ける「温」の性質を持ち、胃腸を元気づける食材に分類されます。
先ほどご紹介した動画では骨を除き、身を包丁で叩いてつみれにしています。つみれが面倒な場合は頭と内臓を除き、圧力鍋などで骨まで柔らかく煮て丸ごと食べることもできます。
イワシの栄養学的解説はこちらにまとめてあります:
犬の薬膳を作ろうと思うと、どれくらい薬膳食材を使ったいいの?できるだけたくさん??と難しく考えてしまうことが多いです。
しかし初心者の方であれば、まずは一種類、季節に合った薬膳食材を取り入れるだけでOKです。
季節を意識して材料を選ぶ楽しさを飼い主さんご自身が体験してみること、その材料を使ったごはんを犬に出してみて、美味しく食べてもらうことが大切です。
興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
犬の薬膳情報はこちらにまとめてあります:
犬の薬膳ごはんを学ぶ Office Guri Yakuzen