AEAJ認定アロマテラピーインストラクターの諸橋直子です。
今回は現在進行中の新講座で取り上げる
「犬のための抗菌アロマテラピー」
のお話です。
「ユーカリ・ラディアータ」が犬に色々使えるので紹介します
現在、「犬のための抗菌アロマテラピー」講座テキストを作成中です。その中でご紹介する精油を今の所12種類程度まで絞っています。
ここからさらに絞る可能性もありますが
「へ~、こういう精油も抗菌作用があるんだ!」
という意外な精油もいくつか入れています。
できるだけたくさんの精油をご紹介し、あとは受講者さんの好みやお手持ちの精油を活かしたいなどの、ご都合に合わせて選んでいただければ良いと思っています。
さてそんな中、秋冬の空気が乾燥し風邪が流行る季節におすすめなのが
「ユーカリ・ラディアータ」
という精油。
一般的にはあまりなじみのない、中級者以上の方だと知っている人がわずかに増えるマイナーな精油です。
しかしながら犬にとってメリットが大きい精油です。そこでメルマガで先取りしてご紹介することにしました。
「ユーカリ?ラディアータ? 普通のユーカリと何か違うんですか?」
という方に向けて解説していきます。
*犬のアロマテラピーは安全上の注意を守れば楽しく利用できますが、動物ならではの注意点があります。くわしくは以下の記事にまとめてありますので、ぜひご一読ください。
ユーカリにも色々種類がある「ユーカリ・ラディアータ」の優れた点とは?
「ユーカリ」と聞いて多くの方が思い浮かべるのはコアラのごはんではないでしょうか。
ユーカリの葉っぱを食べるコアラの姿は何とも言えない味わいがあり、あのもっさり感がたまらない、と人気の動物でもあります。
さてそのコアラの主食、ユーカリですが実は700種類以上あるともいわれています。
そのため一口に「ユーカリ」といっても、種類によって香りや精油に含まれる成分に大きな差異が出ることで知られます。
そしてアロマの世界で「ユーカリ」といえば一般的には
「ユーカリ・グロブルス(学名:Eucalyptus globulus)」
を指します。
シャープでスッキリとした切れ味の香りが特徴。「1,8-シネオール」という成分が約8割を占めます。
「1,8-シネオール」には
- 去痰作用
- 抗菌作用
- 抗ウイルス作用
- 抗炎症作用
があり、風邪が流行る季節にディフューザーなどで室内に拡散するのに適しています。
一方で香りのツンと「角」が際立つ精油でもあるため犬へ使用する際は、よりマイルドな香りの精油の方が適しています。
そこでおすすめしたいのが
「ユーカリ・ラディアータ(学名:Eucalyptus radiata)」
というわけです。
「ユーカリ・ラディアータ」は「ユーカリ・グロブルス」同様、「1,8-シネオール」を多く含みますが、ケトン類と呼ばれる犬に要注意の成分の含有量が低くより安全に使用することができます。
香りも柔らかくすべらかで心地よい芳香な点も魅力です。
同じユーカリでもこのように成分の違いに着目し、より犬にとって穏やかで安全度の高い精油を選択することも、犬のアロマテラピーを行う上で大切なことです。
私自身はこの「ユーカリ・ラディアータ」にラベンダーなどのフローラル系の香りをブレンドし、より柔らかい香りになるよう調整して使っています。
こんな風により安全に犬とアロマテラピーを楽しむためには、精油の選び方の知識も持っていると良い、ということをぜひ今日は覚えていただけると
嬉しいです。
それでは、また。
*アロマに関する記事は、AEAJ(公益社団法人日本アロマ環境協会)認定アロマテラピーインストラクターとしての専門知識に基づき執筆しています。
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