「犬に野菜を与える際、生のままは良くないのでは?」と心配になることがありますよね。
今回の記事では「犬に野菜を与えることへの疑問」について質問に回答していきます。
犬に野菜を与えるのは加熱、生?
前回はドッグフードのトッピングに野菜から始めてみませんか?というお話をさせていただきました。前回の記事はこちら。
「生がいい?」「火を通した方がいいの?」こうした疑問は実に多くの飼い主さんがお持ちです。
回答は「体調に合わせて、どちらでも」です。
人の場合も、野菜を生で食べるか?加熱するか?は野菜の種類や体調で決めています。
レタスは生でも美味しく食べられる野菜ですが、寒い日に冷たいレタスのサラダはちょっと、と思う方も多いはず。
レタスは加熱しても美味しくいただけるので、寒い日は炒め物やスープにすることも可能です。
犬も同様に考えて問題ありませんが、野菜を食べさせるのが初めて、お腹があまり丈夫でない、という場合は「加熱して」食べさせるのがおすすめです。
野菜を加熱するメリット
加熱することで野菜自体が柔らかくなり、食べやすくなります。
加熱といってもいろいろですが、炒め物にする場合、食べやすくなる以外のメリットも見逃せません。
油と炒めて、脂溶性ビタミンの吸収率UP
油をからめて炒めることで香りがよくたちます。それと同時に油での調理は、野菜に含まれる脂溶性ビタミンの吸収率をあげます。
例えば緑黄色野菜。代表的なビタミンはβ-カロテンです。β-カロテンは犬の体内で、必要に応じてビタミンAに変換されます。
ビタミンAは皮膚や骨の健康をサポートする栄養素です。粘膜を強化し、感染症予防にも役立ちます。
加熱することでカサを減らしてたくさん食べられる
野菜の多くは水分でできているため、加熱するとカサが減ります。そうすることで犬も野菜をたくさん食べられます。
野菜に含まれる食物繊維は、犬の便秘解消、予防に役立ちます。
犬が便秘がちで困っている、という場合、茹でた野菜をフードにトッピングするだけでも便通が良くなるケースがあります。
茹でた野菜は見た目は少量ですが、食べることで十分な量の食物繊維を摂取できます。
生野菜は犬の噛みごたえや満足感をあげたいとき
レタスやキャベツは生でも美味しく食べられる野菜です。野菜のシャキシャキとした食感を好む犬は多く、繊維を噛むことで食事の満足感が上がります。
特に減量中の犬は食事量を減らすことで、空腹感や物足りなさを感じストレスを溜め込みがちです。
こういう場合、犬の手作りごはんに生野菜をプラスすることで「量」を増やすことができます。
野菜であれば「量」が増えてもカロリーはさほど上がりません。低カロリーで「たくさん食べた!」という満足感が得られるのでおすすめです。
犬に野菜を与えても腸に負担はかかりません
「犬に野菜を与えると、犬は肉食だから、腸に負担がかかるのでは…」という疑問を持たれる方も多いのですが、適度な食物繊維は便通をスムーズにし、腸内の毒素を分解する細菌のサポートもしてくれます。
重ねて言うと、食物繊維は水分を吸ってふくらみ、腸内の有害物質を吸着して体外に出してくれる働きもあります。適度に摂取することは犬の体にとっても、むしろ好ましいということができます。
まとめ
野菜は生でも、火を通してでも、体調や好みに合わせてどちらでも
適度な食物繊維は、犬の腸の健康を保つのに役立つ
今日はここまでです。