Office Guriの諸橋直子です。さて今回も「魚」をテーマにとりあげます。我が家では今朝もスケソウダラを、フライパンで身をほぐしながら炒め焼きにし水を注いで軽く煮てスープにしました。
これに野菜や卵を添えると、立派な犬たちのごはんになります。こうした名もない料理を我が家ではちょくちょく作っていて、冷蔵庫にストックしてあります。
そんな「魚」を犬に与える栄養学的メリットについて今日はご紹介します。
前回の記事はこちら。
選ぶ種類によって「高タンパク、低カロリー」な魚は、特に老犬の健康管理の強い味方に!
はじめに魚の栄養学的に優れた点をお話しさせていただきます。
ひとつめの特徴は:
魚は選ぶ種類によって「高タンパク、低カロリー」
を実現しやすい点です。
これは健康な犬にとってはもちろんですが、特に老犬に対して大きなメリットになります。
例えばOffice Guriのある北海道では「マダラ」は通年スーパーに並ぶ身近な魚です。
さてこの「マダラ」ですが低脂肪高タンパクな魚の代表格。100gあたり72kcalです。
脂肪分の少ない肉の代表格「鶏ささみ」が100gあたり98kcalですから、それよりもカロリーが少ないです。
それだけでなく「マダラ」は強い旨みと香りが特徴です。そのため低カロリーな割には旨みの効果で食べた時の満足感が高いのも魅力です。
我が家の犬たちは「マダラ」の香りが大好きで、調理を始めると台所に集まってきてソワソワしはじめます。
老犬になぜ「低脂肪、高タンパク」の食材が良いかというと
- 老犬は基礎代謝が落ちるので太りやすい傾向にある
- 食事から摂取したタンパク質を体内で利用できる効率が下がるため、質の良いものが多く必要
という2つの理由が挙げられます。
特に2番目が重要です。
老犬の筋肉は加齢とともに減る傾向があります。
筋肉の維持には、食事からのタンパク質摂取と適度な運動が効果的です。しかし食事から摂取したタンパク質を体内で自分のものとして利用できる力も、残念ながら犬の加齢に伴い低下します。
そのため老犬は体内で利用しやすい良質のタンパク質を、若い頃より多く必要とする傾向があります。
老犬用のフードの多くが「高タンパク、低カロリー」をうたうのはそのためです。
ちなみに「タンパク質を摂りすぎると腎臓の負担になるのでは?」と考える方も多くいます。
確かにすでに腎機能が衰えている状態であれば、タンパク質の摂取制限が必要になる場合があります。これは状況によって獣医師が診断するので、その指示に従うことが大切です。
一方で、タンパク質を多く摂ることが腎臓病の原因になるわけではありません。病気で機能が衰えた腎臓にとって、タンパク質の過剰摂取が影響します。この違いを理解する必要があります。
老犬とってタンパク質は筋肉維持の他にも、健康な皮膚や被毛の維持、免疫を正常に維持するために欠かせない物質です。
そのため食事から十分な量を摂取するのが大切なんですね。
魚はそんな老犬のニーズに応えてくれるおいしくて優秀な食材です。
「質の良いタンパク質ってどういうもの?」については詳しい解説記事をこちらにあげてあります。参考にしてください。
犬におすすめ:高タンパク、低脂肪な魚
というわけで犬の手作りごはんに使いやすい高タンパク、低脂肪の魚を以下にご紹介します。
- マダラ
- アジ
- サケ
- イワシ
- サバ
ちなみに下に行くほど脂肪分が増え、カロリーは高くなります。
しかしながらカロリーは少々高くなってもそれをカバーしてあまりあるメリットを持つ魚が多く含まれるため、あえてこの記事内でご紹介することにしました。
ではそのメリットとは?
これについて、次回の記事で引き続きご紹介予定です。ぜひ楽しみにしていてください。
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