Office Guriの諸橋直子です。
今回は犬の手作りごはん「間食」をテーマにお届けします。
「間食」=「おやつ?」
というイメージで語られることが多いですが、いわゆるジャーキーやクッキーのようなものではなく
「手軽に食べられるスープ」
を取り上げます。
暑さで食欲が落ちている犬には冷やして美味しく食べられるメニューをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
メインの食事ではなく、あくまでも「間食」「補食」。でも栄養も水分も摂れて、ちゃんとおいしい!そんなメニューをご紹介していこうと思います。
β-カロテンたっぷり「パプリカで作るガスパチョ」
ガスパチョといえば、スペイン料理の中でも特に著名な冷製スープです。暑さの厳しい地方で、特に夏に特に好まれるメニューです。フレッシュトマトをたっぷりと使ったまさに「暑気払い」的なスープ。
角切り野菜がゴロゴロ入ったものからなめらかなピュレ状のものまで様々ですが、今回は幅広い年齢層の犬がおいしく食べられるピュレ状タイプをご紹介します。
トマトも使用しますが、今回は赤パプリカを加えて栄養価をさらにUP!犬の健康サポートに最適な一品に仕上げていきます。
作り方は簡単。材料は以下の通り:
- 赤パプリカ:1個
- トマト小:1個
- バゲット:4cm
- オリーブオイル:大さじ3
赤パプリカはオーブントースターで焼き、皮を剥きます。トマトはヘタをとってザク切りに。バゲットは水100ccにつけてふやかします。
これらをミキサーに入れ、オリーブオイル大さじ3、水100ccを加えて撹拌します。我が家ではハンドブレンダーを使い、ボウルの中でなめらかにします。
仕上げに薄切りにしたきゅうりを飾り、お好みで最後にオリーブオイルをひとたらし。
このレシピの特徴は、火を使わず、だし要らずで簡単なところ。
パプリカのガスパチョ、犬への栄養学的メリットは?
栄養学的に特筆すべきは、赤パプリカのβ-カロテン含有量の多さです。同じパプリカでも、黄色と比べて実に約5倍の量が含まれています。(赤:100gあたり1,100μgに対し、黄色は200μg)
β-カロテンは犬の体内で、必要に応じてビタミンAに変換されます。ビタミンAは粘膜の健康を保つのに欠かせない栄養素。粘膜は体内に病原体の侵入を許さないよう私たちを守ってくれる大切なゲートです。そのため、粘膜の健康維持は感染症予防にも役立ちます。
犬の健康を考える上でメリットがあるのはもちろんですが、特に老犬にとってビタミンAは病気から身体を守る大切な栄養素。
手軽なスープの形で食べられれば、こんなに良いことはありません。
ちなみにβ-カロテンは脂溶性。油に溶けるので、油と一緒の調理法だと体内への吸収率が上がります。
今回のレシピはオリーブオイルを使用しているため、β-カロテンの吸収を助けてくれます。
ぜひおいしくて、犬の体に良い「犬のためのガスパチョ」を気軽に作ってみてくださいね。
他にもおすすめ「ヴィシソワーズ」「コーンポタージュ」
今回はとにかく手軽な「犬用ガスパチョ」をご紹介しました。
他にも犬におすすめのスープとしては
「ヴィシソワーズ」
「コーンポタージュ」
があります。
「ヴィシソワーズ」はジャガイモを使った冷製スープ、コーンポタージュは温かくしても、冷たくしても、どちらも美味しい。
人間用のレシピは玉ねぎが使われることが多いのですが、犬用は玉ねぎをセロリに置き換えたり、そもそもネギ類を使わないレシピにアレンジします。
こんな風に「間食」としてのスープは様々な体に良い栄養を美味しく摂れるすぐれもの。興味のある方はぜひ、作ってみてください。