犬の管理栄養士:諸橋直子です。
さて今日は、前回のメルマガでご紹介した「犬のための冷製スープ、ガスパチョ」を動画にしたのでそのお知らせです。
作り方から実際に、我が家の犬たちが食べるところまでを動画にまとめてあるので、興味のある方はぜひご覧になってくださいね。
動画の後半にガスパチョをドライフードにかけて食べさせる様子をのせています。今日はこれについて解説していこうと思います。
手軽なスープは「ドライフード」にかけてもOKですよ、という話
「ガスパチョ」ってそもそも何ですか?という方のために説明すると、トマトやパプリカに水とバゲットを合わせてとろみをつけたさっぱり冷製スープです。
そのためメインの食事というよりは、食欲がない時の補食や、元気な犬の水分補給や間食として使っていただくイメージでこのメニューをご紹介しています。
そのため、このスープを
「ドライフードにかける」
というやり方でご活用いただくのももちろんOK!
まるっと食事を手作りごはんに変えるのはまだちょっと自信がない方や、忙しいので手作りごはんを作る時間がない方でも、こうしたスープをさっと作ってストックしておきフードにかけるだけなら、さほど難しくありません。
夏のスープの利点は、何はさておき「水分補給」になる点。
水はさほど飲まない、という犬でもスープであれば美味しく飲んでくれることが多いです。
何よりトマトとパプリカを使ったスープはこれだけで、ビタミン、ミネラル類、それに食物繊維も摂れる優れもの。
どうせ間食させるなら、犬の体にとって良いもので必要な栄養素をしっかり摂れると嬉しいですよね。
というわけで、興味のある方はぜひ作ってみてください。動画の概要欄に、材料など詳細を明記しています。
初級者から上級者まで「スープ」をマスターしておいて損はなし
犬の手作りごはん、というと「メインの食事」としてのメニューが注目されがちです。もちろん1食で食事として完結するメニューをマスターすることは大切です。
しかしながら犬の食事を今すぐ手作りごはんに変えるのはちょっと自信がないし、難しい、と感じる初心者の方も多いです。
そういう方は、まずは手軽な「スープ」から始めてはいかがでしょうか。
「スープ」であれば、ドライフードにかけて「栄養補助」という使い方ができます。メインの食事は馴染みのあるドライフードなので栄養不足を心配する必要がありません。
同時に、手作りごはん上級者の方にとっても「スープ」はメリットの多いメニューです。
とくに老犬にとって、「スープ」は様々な場面で役立ちます。体調が悪くてあまり食べられない時、食欲不振のとき、顎や飲み込む力が弱ってきて固形物の摂取が難しい時など。
様々な場面で役に立つのが「スープ」です。
なので興味のある方はこの機会に「スープ」のレシピをマスターしてくださいね。
手軽な栄養補助メニューとして老犬の健康管理と健康維持に。「スープ」の応用範囲はとても広いものだということを覚えておいていただければ幸いです。