老犬の食事

食べやすい老犬ごはん「鶏胸肉のゼリー寄せ」

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Office Guriの諸橋直子です。我が家の老犬カンナ(14歳)のごはんシリーズ、今回は「鶏胸肉のゼリー寄せ」を動画にしました。

ゼラチンを使ったゼリーは程よく崩れ口の中で溶けるので、老犬には食べやすいメニューです。しゃばしゃばなスープごはんだと舌のすくい取る力が弱った老犬は食べにくく、食器の外にごはんを飛ばしてしまいがちです。

そのスープをゼラチンで固めるととび散りにくく、まとまった状態で口に運べるため老犬でも食べやすい。

そんなごはんを紹介していますので気になる方はぜひ動画をチェックしてくださいね。

というわけで今回は「犬の食事をゼラチンで固めるのがおすすめ」というお話です。

スープを「ゼラチン」で固める。シンプルだけどメリットがたくさん!という話

ゼリーというと、フルーツやコーヒーなどのスイーツを思い浮かべがちですが「ゼリー寄せ」というジャンルが料理ではしっかり確立しています。本もいろいろ出ています。

フルーツ以外の肉や魚、季節の野菜などもゼリー寄せになります。色々な材料を固めて見た目も味も一緒に楽しむというのはワクワクしますし、食事の時間がとても豊かに感じられます。

一方でこの「セリー寄せ」は、噛むことや飲み込みに困難を抱える人にとっても、食べやすさという点でよく利用されています。ゼリーのように液体をある程度のまとまりにしてくれて、それでいて硬すぎず、口の中で適度に溶ける性質が食べやすさをサポートしてくれます。

また「低温で固まり、熱を加えると溶ける」性質を生かして、スープをお弁当に持っていきたい!という人たちの間でもゼラチンは人気です。

スープものをお弁当に持っていく際、いくら密封度が高い容器に入れたとしても「漏れたら嫌だな」という心配がつきまといます。何より容器を傾けないよう運ぶのは、通勤時にはちょっと大変ですよね。

そんなとき、もし出先に電子レンジがあるならスープをゼラチンで固めておき、食べる直前に加熱すればゼラチンが溶け熱々の美味しいスープをいただけます。

小籠包のスープも、餡と一緒にゼラチンで固めたスープを封じ込めています。その状態で蒸しあげることで、あの食べた時に「あち!」と思わず声が出てしまう熱々スープがたっぷり出てきます。

こんな風に「ゼラチン」には、楽しさや華やかさ、食べやすさ、持ち運びに便利な機能性など様々なメリットがあります。

しかしながら「ちょっとハードルが高そう」「正直面倒だな」と思う方も多いと思います。

(実のところ、私も最初はそう思っていました)

でもやってみると、思ったほど面倒ではない。あと固まると単純に楽しいです。「おお!」という感動があります。

またゼラチンは「コラーゲン」が主成分であるため、タンパク質の補給にもなります。

では初めてゼラチンで固める料理をする際、どんなゼラチンがおすすめなのでしょうか?それについて引き続きご紹介していきます。

初心者は「粉ゼラチン」が使いやすくておすすめ!

さて「ゼラチン」の使い方ですが、基本は水に溶かして使用します。

その際、初心者でも扱いやすく手軽なのが「粉ゼラチン」。

あらかじめ粉になっているゼラチンを少量の水でふやかしたあとで、固めたい液体に混ぜ溶かして使用します。

ゼラチン」には「板ゼラチン」というタイプもあります。これは板状であるため1枚の重さが決まっています。そのためゼラチンの重さで出来上がるゼリーの量が決まります。カットして使えなくもないですが、ゼリー作りは正確な計量が求められるため難しいところです。

その点、粉ゼラチンであれば量の調節が簡単です。犬の体の大きさに合わせて作る量を調節したい場合は粉ゼラチンが扱いやすくおすすめです。

尚、ゼラチンはあまり安いもの使うと独特の匂いが気になる場合があります。よくWEB上で「獣臭」と書かれていますが、原材料が豚の皮など動物性のものなのでこれは仕方がないところもあります。

(実は私は、格安ゼラチンでフルーツゼリーを作り大失敗を経験しています。そこで粉ゼラチンには適度に課金すべしという教訓を得ました)

スーパーなどで売られている有名メーカーの製品であればこの「獣臭」の心配は、ほぼありません。なので読者のみなさんは、ゼラチン購入時にこの点をご注意くださいね。

ゼラチンを溶かした液を冷蔵庫で3時間ほど冷やすと温度が下がり、液体が固まります。

スープを固めてもよし、りんごなどの果物果汁を固めて犬のおやつにするもよし。使い道は本当にいろいろあります。必要に応じてぜひ活用していただきたのが「ゼラチン」です。

今回の動画内でも、しっかりスープが固まった状態をご紹介しているので興味のある方は参考にしてみてください。

老犬ごはんは食べやすく、暑い季節のサッパリした食事にも「ゼリー寄せ」

というわけで、今回は「ゼリー寄せ」をご紹介しました。

老犬にとっては、さらさらのスープごはんの液体部分が緩く固まっているのでまとまりやすく、食べやすい食事になっています。

またこれからの季節、気温が上がると暑さで食欲のなくなる犬も出てきます。そんなとき色々な素材を冷やし固めたゼリーであれば、喉越しもよくつるりと食べられます。

折しも昨日、今年の夏の長期予報が発表されました。

この夏「また猛暑」予想 梅雨時期や夏の大雨にも注意 暖候期予報 | 日本気象協会
https://tenki.jp/forecaster/gureweather/2025/02/25/32672.html

残念ながら今年も「猛暑」がやってきそうという予報です。なので今のうちから「冷たくさっぱり食べられるゼリー寄せ」を何度か作っておき、定番レシピに加えておくのもおすすめです。

我が家は大型犬なので大きめのパウンド型で作っていますが、タッパー型コンテナや、デザートグラスで少量を作ると中型犬や小型犬用に量を調節できます。

ぜひいろいろ固めて楽しんでみてください。

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