こんにちは、Office Guriの諸橋直子です。さて、今日のテーマは「犬と一緒に香りを楽しもう」です。
春の限定肉球クリームを近日販売開始予定です。そのクリームに使用している「香り」について、今日は詳しくお話ししていきますね。
犬におすすめ!甘く爽やか「マンダリン」
「マンダリン」精油は、その果皮から抽出される精油です。
柑橘系の精油には他にも「レモン」「ベルガモット」などがあります。これらの精油は爽やかな酸味と少しの苦味を併せ持ちますが、同じ柑橘系精油でも、マンダリンは「フルーティーな甘さ」を感じさせるのが特徴です。
理由は「成分」の違い。
マンダリンには少量の「アントラニル酸メチル」という成分が含まれます。これはブドウやジャスミンにも含まれる香り成分。キャンディ様の甘い香りが特徴です。
実際に私はこの記事を、「マンダリン精油」50mlの瓶を片手に香りを嗅ぎながら書いています。その香りを一言でいうと「何とも甘くて、美味しそう!」。
犬へのアロマセラピーでは、恐れや不安、ストレス軽減のためのブレンドによく用いられます。
アロマに少し詳しい方で「マンダリンの光毒性が心配!」という方へ
アロマセラピーを少し掘り下げて学ばれた方の中には「柑橘系の精油の中には、フロクマリン類が含まれていると聞きます。光毒性はだいじょうぶですか?」と心配される方もいらっしゃいます。
結論を先にいうと「マンダリンはフロクマリン類のベルガプテンがnd(検出されず)なので大丈夫ですよ」。
AEAJ(社団法人日本アロマ環境協会)のサイトにデータも出ていますのであわせてご参考に。
柑橘精油に含まれるベルガプテン量の比較
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol22.php
「光毒性・ベルガプテン」って何?
「光毒性・ベルガプテン」って何?という方は同じくAEAJのサイトが参考になるので、併せて引用します。
光毒性・ベルガプテンとは
AEAJ https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol22.php
【 光毒性とは 】
光毒性とは、(精油などの)光感作物質を肌につけた状態で日光に当たることで、「色素沈着(シミ)」や「炎症」などの皮膚トラブルが起こること。精油に含まれる成分が紫外線に反応することで起こります。
【ベルガプテンとは】
精油に含まれる成分で、光毒性作用をもつ代表的なものです。IFRA(国際香粧品香料協会)の基準では15mg/kg(ppm)以下であれば安全とされています。”
基本的にOffice Guriの製品では犬への安全に配慮し、フロクマリン類のベルガプテンを一定量以上含む精油は製品に使用していません。
もし使用する場合は必ず飼い主さんにそのことをお知らせしますので、その点は安心してくださいね。
ちなみに私はAEAJ認定アロマテラピーインストラクターの有資格者です。精油の選択や安全に関するアドバイスも、専門知識に基づいて行っています。その点も安心材料にしていただければ幸いです。
何はさておき、「マンダリン」は犬におすすめ!
色々長く書きましたが「マンダリンは犬におすすめ!ストレスケアにも良い香り!」という1点を、今日はご理解いただければ幸いです。
そして…。
実は「香り」は複数を「ブレンド」すると、深みが出たり、また違った側面が引き出せたりして面白いという特徴があります。
せっかく犬におすすめの「マンダリン」。相性の良い香りとブレンドしたらどうなるんだろう?
というわけで、今回はもう1種類、ちょっと特別な香りをブレンドすることにしました。
その香りとは?
次号でこの特別な香りについてご紹介する予定です。食卓にもよく登場する「あの植物」の香りですよ!何の香りか?を、ぜひお楽しみに。それではまた。