Office Guriの諸橋直子です。
さて今日は老犬の食事についてのお話です。老犬になると、犬の体に色々な変化が出てきますが
「食事の飲み込み方」
の変調も、老化サインのひとつです。
これも犬の老化についての基礎知識があれば、少しの工夫で乗り越えられる場合がありますよ、という事例をご紹介します。
フードを小粒に変えたら犬がむせる!?
我が家の事例です。最近フードを大粒の製品から小粒のものに変えました。
ちなみに我が家は手作りごはんとフードを併用しています。無理のない範囲で手作りごはんを楽しみつつ健康管理もしたいので、フードも大いに活用しています。
余談ですが手作りごはんに興味はあるが、続けられそうにない…とためらっている方は「毎日手作り」という考えを一旦捨ててみることをお勧めします。
フードも併用することで、できる時だけ手作りごはんでも全く問題ありません。まずははじめてみることが大事。
さて、話はフードを変えたことに戻ります。我が家の13歳の老犬カンナが、フードを変えてしばらくすると
「げふ!ごっふ!ごっふ!」
と食事の際、派手な音を立てるようになったのです。
一体何事か…と様子を見ると、どうも勢いよくフードかきこんだ際にむせているようなのです。
たまたまかあな、と思い観察してみましたが同じことが繰り返されるため、ある仮説を立ててみました。
その仮説とは…。
口の中の水分が少ない上に勢いよくかきこむから、むせるんじゃないの?
老犬になると口の中の水分量が少なくなります。そのため、パサパサしたものは飲み込みにくくなる傾向があります。
カンナもそういう状態なところへ、フードが粒の小さなものに変わりました。食欲は旺盛なので、粒が小さくパサついたドライフードを勢いよくかきこむので、喉にへばりついたり飲み込みにくくなっているのではないか?というのが私の考えです。
だったらどうしたらよいか…答えはシンプルで、フードの水を加えて与えることです。
粒の小ささとパサつきがむせる原因なので、だったら水分を足せばいいんじゃないの?と思った次第です。
善は急げ、ということで早速やってみたところむせません。
また派手に飛ばしていたフードの粒も、綺麗にお皿に収めた状態で食べられるようになりました。
派手にフードを撒きちらすのは、どうやら食べにくさからだったようです。
老犬の体の特性を知れば、色々なことに対応できる
そんなわけでフードを小粒に変えたら老犬が勢いよく食べてむせるようになったが、口の中の乾燥と、粒が小さく勢いに任せて喉に吸い込まれてくっついたりするのが原因っぽかったので、水と一緒に与えたら解決しました。
と、ざっと一行で書くとこんな感じの出来事でした。
ただこれもある程度予備知識があればこそできる対応であり、そうでなければ結構びっくりして、オロオロしてしまうと思います。
というわけで、老犬はいずれ多くの犬が通る道。
老犬の健康について知っておいて損はないので、ぜひ興味のある方や必要を感じる方は老犬について学んでみてくださいね。
Office Guriでは近日
「老犬のための手作りごはん、食事と栄養」
というオンライン学習講座を開講予定です。
すでに手作りごはんの基礎的なことを理解し、実践されている方向けの中級講座です。
必要を感じる方はぜひ、楽しみにお待ちください。