犬の管理栄養士、諸橋直子です。
さて、今回は「老犬の手作りごはんをどう考えるか?」をテーマにお話しします。現在準備中の
「老犬の手作りごはんを学ぶオンライン学習講座」
を週明けにはご案内できそうなのと、老犬の食事や健康管理に興味のある飼い主さんがこのメルマガ読者の方には多いので、このテーマを取り上げることにした次第です。
犬の平均寿命が伸び続けている現在、「老犬」の健康とどう向き合うか?は多くの飼い主さんに必要とされる知識です。興味のある方はぜひ今回の記事を参考に、老犬の健康管理についての理解を深めてください。
老犬の健康管理は「病気対応」とセットで考える
老犬になると基本的に病気が増えます。これはもう、ある意味必然なので避けて通れません。
はっきりと病名がつかなくても
- 体力が落ち、元気がなくなる
- 毛や肌が乾燥しがちになるトラブルに見舞われやすくなる
- 胃腸の調子が以前と比べて安定しない。食事量が減る、下痢をする場合が多くなる
といった変化を経験する犬たちがほとんどです。
これが「加齢」というものですが、犬に限らず人間も必ず通る道。
なので大切なのは「加齢に伴い体にどういう変化が起こるか」をあらかじめ知識として知っておくこと。
そして「対策」を準備しておくことです。
対策を行うのは住環境や運動など多方面に渡りますが食事面での対策を挙げると以下のようになります:
- 老犬の健康管理にメリットが大きい栄養素を知る
- 老犬の食事に適した調理法をマスター
- 不調時に対応できる食事レシピを知っておく
順に解説していきます。
【1】老犬の健康管理にメリットが大きい栄養素を知る
大前提として栄養素は「どれも大事」です。ある栄養素が他の栄養素に比べてとりわけ重要だとか、逆に重要でないなどはありません。
この前提を理解した上で、
「加齢に伴い起こる身体の変化や機能の衰えを、補う機能を持った栄養素」
に着目し、積極的に取り入れて行くことが健康管理の鍵となります。
例を挙げると加齢とともに犬も人も活性酸素の影響を受けやすくなり、病気を発症する原因になると考えられています。
そのため食事から抗酸化物質を積極的に取り入れることが対策となります。
抗酸化作用のあるビタミン類やβ-カロテンは食事から取り入れやすい抗酸化物質の代表です。
栄養学の知識に基づいた食材選びで、効率よく対策を行うことができるんですね。
そのため、近日募集開始予定の
「老犬の手作りごはんを学ぶオンライン学習講座」
では栄養学が初めてという方にもわかりやすく、栄養学の基礎を解説するところからスタートしています。
栄養学を味方につけることで、老犬の健康管理と病気予防に食事から対策できるようになります。
【2】老犬の食事に適した調理法をマスター
老犬の食事、いつもと同じメニューなのに
「あれ、お腹に合わなかった??」
「量が多かった??」
「原因がわからない、なんで??」
と首を傾げたくなるような胃腸の不調が突然起こる場合があります。
これは実際に私自身も経験しましたし、動物病院では
「うーん、もうそういう歳ですね」
と言われて、ビオフェルミン(整腸剤)を処方されて様子見となりました。
言い換えると、若い頃と同じ食事内容や量だと老犬には「合わない」場面が出てくるということです。
そこで意識したいのが
- 老犬に合わせた調理法
です。
材料を小さく刻む、煮込んで柔らかくするなどは基本中の基本ですが、作業的には手間が増えるので
「毎回だとちょっと大変」
「毎日だと正直面倒」
という方も多いと思います。
そこで活用したいのが便利な調理器具と調理グッズです。
老犬に美味しくて体に良い食事を作りたい、でも飼い主さんが増えた負担をそのまま背負うのは長続きという視点で考えた場合、好ましくありません。
そのため「こういうグッズや調理器具があると便利だよ」というものをピックアップし、講座内ではご紹介しています。
私自身が実際に使用しているもので調理を楽に、それでいておいしくするものを厳選して講座内で取り上げています。受講をご検討中の方はぜひ楽しみにしていただければと思います。
というわけで、長くなったので今回はここまでです。次回の記事で
「不調時に対応できる食事レシピを知っておく」
についてお話ししますので、興味のある方はぜひ次回の記事をチェックしてくださいね。
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老犬の健康を食事から考えたい方にとって大切なポイントになる内容でお届けする予定です。
お腹の不調時の食事についてはYoutubeでもレシピを公開しています。参考にしてください。
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