こんにちは、Office Guriの諸橋直子です。今回は「老犬のシャンプー時間を短くするにはどうしたらいい?」というお話です。
老犬のシャンプー時間をもっと短くできないか?
我が家にはまもなく16歳になる、ラブラドールの老犬がいます。
まだまだ元気ですが、足腰の衰えはやはり進んでいます。普段の生活に支障はありません。しかし、シャンプー時には若干「大変そうだな」という様子が見られるようになりました。
浴室の床は一応、すべりにくい素材でできてはいます。それでもやはり、まもなく16歳になる老犬には、長く立っているのはつらそうな感じです。
そこで、考えました。
「老犬のシャンプー時間、もっと短くできないか?」
老犬に「泡シャンプー」はどうだろう
そこで思いついたのが「泡シャンプー」です。
「泡シャンプー」、今ではかなり一般に浸透していますが、最初の登場は2004年頃。
調べてみると、小さな子どもやお年寄りでも使いやすいよう、ハンドソープを「押すだけで泡になる」デザインが生まれたのがはじまりのようです。
確かに、固形石鹸はくるくる手の中で回しながら泡立てる楽しみがありますが(個人的にはとても好きです)手の小さな子どもだと、大変です。
あと、歳を取るとどうしても指先の力も弱くなりがちです。そうした場合、固形石鹸だと、つるっと滑って落としてしまうことも。
こうした誰かの「使いにくい」を解消することで、結局「誰もが使いやすい」製品に進化させる。
こうした取り組みを「ユニバーサルデザイン」と呼んだりしますが、泡ハンドソープはまさにその代表です。
ユニバーサルデザイン
年齢、性別、身体的状況、国籍、言語、知識、経験などの違いに関係なく、すべての人が使いこなすことのできる製品や環境などのデザインを目ざす概念。1990年代にアメリカのノースカロライナ州立大学のロナルド・メイスRonald Mace博士(1941―1998)が提唱したもので、デザインに次の7つの原則を提案している。
(1)公平性(誰でも使いこなすことができる)
日本大百科全書(ニッポニカ)「ユニバーサルデザイン」の解説 | コトバンク
(2)自由度(たとえば右利き、左利き両方が使いやすい)
(3)簡単さ(作りが簡単で、使い方もわかりやすい)
(4)明確さ(知りたい情報がすぐに理解できる)
(5)安全性(使用に安全、安心で、誤使用しても危険が少ない)
(6)持続性(長時間使用しても、体への負担が少ない)
(7)空間性(どのような体格、姿勢、動きでも快適に使える大きさ、広さがある)
障害者、高齢者など特定の人々に対して障害(バリア)を取り除くということに限らず、可能なかぎりすべての人に対して使いやすくする考え方である。
具体的には、どこの国の人にもわかるようにシンプルなイラストなどで表示された案内板や、無理のない姿勢で使えるようにドラムを斜めにした全自動洗濯機、床面を低くして高齢者でも乗りやすくしたノンステップバスなどが、ユニバーサルデザインの例としてあげられる。
「泡シャンプー」は犬にも、人にもやさしい製品
ワンプッシュで、すでに「泡」になった状態でハンドソープが出てくれば、確かに誰にとっても使いやすいですよね。
ちなみに我が家では、子供の手洗いに使いやすいように、と数年前から泡ハンドソープを愛用しています。
それまで手洗いには、ずっと固形石鹸を使用してきた私でしたが、泡ソープは使ってみるととても便利。以来、固形石鹸、泡ソープと好きなときに好きなものを、という具合に、楽しみながら使い分けている次第です。
ところでこの「泡ソープ」、シャンプーもあります。そして、やはり子どもが「使いやすい」と言う理由で。我が家では「泡シャンプー」も使っています。
だったら「犬」にも便利なのでは?そう思った私は、早速試してみることにしました。
結論 | 泡シャンプーの方が、シャンプー時間は短く済む
試しに我が家の老犬を「泡シャンプー」で洗ってみたところ…。
「ものすごく洗いやすい、時間も短くてすむ!」
なぜかといえば、固形シャンプーや液体シャンプーに必要な「泡立てる」工程を、まるごとスキップできるからです。
犬の全身をシャワーで濡らしておき、あとは泡状になったシャンプーをもこもこと塗ってなじませ、軽く指でマッサージするだけ。
泡シャンプー容器を使うことで、決めの細かな、ムースのような泡ができます。
8歳にラブラドール「ニコ」を、実際に泡シャンプーで洗った際の動画を公開しています。ぜひご覧ください。
「泡シャンプー」のもうひとつのメリット | 毛の傷み防止に
「泡シャンプー」の「泡」にも、実はメリットがあります。それは泡が立つことで、犬の毛と毛の間のクッションとなり、毛の傷みの予防にもなること。
泡はしっかり立てることで、このメリットを受けられます。
犬も歳を取ると必要なことが色々変わる、出てくる
犬が若い頃のシャンプーに求めていたものは
- 安全
- 安心
- さっぱりとした洗い上がり
でした。
そこから手作り石けんシャンプー制作を始め、かれこれもう15年ほど続けています。
それが、犬が老犬になったことでシャンプーも転換期を迎えることに。
老犬には
- 泡シャンプー
という選択もあっていい。
- 安全
- 安心
- さっぱりとした洗い上がり
という基本ラインはもちろん変わりません。、そこに
- 老犬の足のためには「短時間」
という「時短」がプラスされた感じです。
老犬と暮らしていると、若い頃とはまた違った必要が色々出てきます。
特に老犬は、本人にそのつもりがなくても粗相をしてまう回数が増えます。それで体が汚れてしまうなど、対応が必要な現実もいろいろと出てきます。
そんな老犬だからこそ、汚れたときはさっと手軽に、短時間で洗える「フットワークの軽さ」も、シャンプーには大切。
我が家では犬用にラベンダーとティーツリーの香りをブレンドした、泡シャンプーを作って使用しています。
そんなわけで、老犬に泡シャンプーはおすすめ。
浴室の滑りやすい床で、老犬の足に掛かる負担を減らすために、手早くシャンプーしたい、という方は、ぜひ泡シャンプーも検討してみてください。