こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。手作りごはんを14年ほど作っています。
今回は「普段着の犬ごはん」の話をしようと思います。犬の手作りご飯を難しく考えている方も多いと思いますが、要は家庭料理です。なのであまり難しく考えすぎる必要はありません。
ありあわせのものでも、全然いいんですよ。
例えば、我が家のある日の犬のご飯はこれです。缶詰利用で調理要らず。時短メニューにどうぞ。
ありあわせ:鯖缶と納豆ご飯
材料
以下、材料と作り方の解説です。材料は2体重5kgの大型犬2匹、1回分です。
- 鯖の水煮缶:1缶
- 納豆:2パック
- レタス:2枚
- ミニトマト:1個
- ご飯:適量
鯖の水煮缶は味付けのないものを選びましょう。
作り方
- ご飯を器に盛る
- 納豆をのせる
- レタスを手でちぎってのせる
- 鯖缶を開け、鯖を取り出しのせる
- ミニトマトを1/2個にカットして飾る
栄養学的メリットの解説
鯖はEPAを多く含み、血栓予防効果も期待できるヘルシー食材です。
犬たちはそういうこと関係なく「美味しく」食べられればそれで嬉しいわけで、単純に「鯖うめー!」と思いながら食べていると思います(少なくとも我が家の場合はそう見える)。
納豆には「納豆菌」というのがいて、これが大豆のタンパク質を、消化吸収しやすい形に変えてくれるという大きなアドバンテージがあります。
例えば、ゆでた大豆や枝豆なんかを犬にあげても、だいたいよく噛まず、翌日うんこにそのまま出てくる…というオチを迎えるわけですが、納豆菌によって、ある程度大豆のたんぱく質が事前に分解されている納豆であればタンパク質の消化吸収効率は上がります。
とまあ、ここでも同じことが言えますが、犬はそういうことは一切考えません。
ただ、「納豆うめー!」と思いながら、食べていると思われる(我が家の犬の場合)。
薬膳の視点での解説も
薬膳の視点で見ると、納豆は血行不良である「瘀血(おけつ)」の状態の際、食べたい食品になっています。
同じく血栓を防ぐ作用を持つ「鯖」と組み合わせると犬にとっては血行促進に役立つ、ヘルシーメニューとなります。
やっぱり、手軽が一番。
とまあ、いろいろ書きましたが犬のご飯については飾らず、気取らず、普段着のご飯、というのが一番需要があると思うので(なぜなら毎日のことだから)美味しいものを、普段の調理法で、手軽に作ってさっと出せる、というのがいいですね。
ちなみに「犬が納豆食べるんですか!?」と初めての方には驚かれることも多いですが、まあ普通に食べますね。
我が家は大型犬なので、舌ですくってペロリと飲み込むように食べてしまいます(なので、消化のしやすさを考えると、ひきわりであれば、なお良いです)。
こんな風に普段着のご飯もぜひ、いろいろ興味のある方は作ってみてくださいね。