健康管理上欠かせない基礎知識の一つとして「身体の仕組みをよく知ること」が挙げられます。
犬の健康管理を行う上で、必ず付き合うことになるのが「血液検査・尿検査の数値」とその説明ですが、ここが理解できない飼い主さんが多いです。
その理由は、そもそも身体の内臓がそれぞれどういう働きをしているか?という仕組みを知らないこと。知らないので「肝臓の数字が高いです」「腎臓の数値が良くありませんね」と言われると不安だけが増す。
もともとよくわからない「肝臓」「腎臓」について、さらにその数値が「上がっている」「悪化している」と言われると、二重にわからないことが出てくるわけです。これはパニックにならない方がおかしいですね。
では、そうならないためにはどうしたらいいのか?
生物の身体の基本情報をまず知ることです。そこでおすすめなのが、下記の書籍です。
目でみるからだのメカニズム 第2版
この書籍は人間に体の仕組みについて、一般初心者向けにわかりやすく解説したものです。
なぜ人間用の書籍を勧めるか?ですが、人間と犬、身体の仕組みは大まかなところで一緒です。
例えば、胃は食物を消化するところ、肝臓はたんぱく質合成や解毒を行う臓器、腎臓は血液から老廃物などをろ過して排泄する臓器、などですね。
あとは人間向けの書籍の方が、当然ですが動物用より種類が多く、初心者向けの書籍も充実しています。
なので、身体の仕組みについて基本的なアウトラインを知りたければ、人間用の書籍でも十分勉強できます。
動物病院受診にあたり、こうした基本事項が頭にはいっているだけで、獣医師の話も頭に入って来やすいです。
動物病院受診の際も、やっぱり「予習」は必要です。
飼い主さんもしっかり予習して、獣医さんと前向きな話し合いができるよう、普段から基礎知識をしっかり身につけておきましょう。