こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。
先日、たまたま見つけたこんなニュースがあります。
ペットにも高度医療を 仙台獣医師会が総合どうぶつ病院 専門性高い2次医療担う
以下、記事からの引用です。
仙台市内の獣医師でつくる協同組合仙台獣医師会は、宮城野区苦竹1丁目に「総合どうぶつ病院」を開設し、1日に診療を始めた。
東北初となる超電導型磁気共鳴画像装置(MRI)などの高度医療機器を備える。
個人開業の獣医師では対応できなかった専門性の高い2次医療を担う。
(中略)
高度医療機器を個人で持つ獣医師は少なく、精密検査の機会は限られていた。
協同組合の小野裕之理事は
「獣医学の進展やペットの長寿命化で、高度な検査や手術ができる拠点が求められていた。仙台以外にも門戸を広げ、多くのペットの命を守りたい」
と話した。
MRIやCTといった医療機器は、個人病院だと設置しているところは少ないですよね。
私も犬たちは近所の個人クリニックをかかりつけにしていますが、高度な検査になると大学病院で、という話になります。
人間の場合だと、MRIやCTを持っている病院は多いですし、大学病院まで行かなくても、家の近所にあるちょっと大きめの病院であれば検査を受けることができます。
そういう利便性を動物にも、ということです。
例えば、超音波検査だけではどうしても悪性腫瘍なのか、良性なのか診断がつかない、というようなケースでMRIは使用されます。
X線検査が「平面の写真1枚」なのに対し、CTなら、体を輪切りにしながら連続写真が撮れます。
何百枚も連続して撮影した輪切り写真を合成し体の中を「立体の写真」としてみることができるので、腫瘍や骨折など位置がよりわかりやすくなるというメリットがあります。
あとは犬でも最近は「内視鏡」による検査や治療が行われるケースもあります。
「腹腔鏡」による検査や治療もあります。
「腹腔鏡ってなに??」
「内視鏡ってどんなものなの?」
と、聞きなれない言葉に目が点になる方もいるかもしれません。
しかしながら、犬も人間同様、高度医療が受けられる時代なので予備知識として、どういう病気の時に、どんな高度医療が受けらるのか?は、概要だけでもいいので、知っておくのがお勧めです。
そして「犬の高度医療」について、かなりのページを割いて解説してあるのがこちらの書籍です。
この書籍の前書きには、こう書かれています。
家庭動物が病めば、それだけで急に家庭が暗く、不安となり、居てもたってもおられなくなる気持は、いたって当然といえましょう。
人と家庭動物とが安心して暮らしていくには、日頃より動物の飼い方・健康管理と、病気に対する正しい知識に親しむことが、とても大切なのです。
健康管理の知識は大切です。犬の生活を知り、犬にとって快適な飼い方を学ぶことも重要です。
それと同じくらい「病気の知識を持つこと」も大切だと私自身は考えますが、これについてあなたご自身はどう考えますか?
病気の知識があれば、犬の病気にも早い段階で気づいてあげることができます。
そういう意味で、この本は「病気」の知識と、「高度医療の情報」も同時に知ることができるので便利です。
特に、犬を飼い始めてもうベテラン、という飼い主さんでそろそろ犬もシニア期に入るから、病気全般について知っておきたい、という方は必読の書です。
長年犬を飼い続けていて、犬の病気には詳しい!という方でも、動物医療はどんどん進歩しています。
最新情報をアップデートしておくことは犬の健康を守るためにも必須です。
ぜひ書店でチェックしてみてくださいね。