皆さんは「医学」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
「難しそう…」
「自分はお医者さんじゃないから関係ない」
そんな拒否反応を起こしてしまう方もいるかもしれません。
でも私たち人間も犬も、生きている限り、何かしら身体に不調を感じることがありますよね。
そういう時、どのタイミングで病院に行くのか?どういう症状が出たら緊急事態なのか?などがあらかじめ分かっていると便利です。
そして、お医者さんをはじめとする医療関連の人たちも、医療関係者ではない「ごく一般の人たち」に、医療について、健康について、体について、もっと知ってもらえると嬉しい、と思っています。
そういう理由から、一般向けにこういう書籍が出ています。
個人的に強力プッシュ本になります。(これは絶対読んだ方がいい!というレベル)
この本の前書きに、こういうことが書いてあります。
そのような環境下のもと、伴侶動物が人間と生活を共にし
共存するためにはまず健康が第一である。しかし、生命あるすべての生きものは、加齢とともに病気の発生が増加する。
中でも長期間にわたる人間との生活の中で、
人と動物の共通感染症は最も重視すべきものである。そのため、動物の飼い主は、それらも含めてもの言えぬ動物の病気について
イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科
正しい知識を保有すべきである。
「もの言えぬ動物の病気について正しい知識を保有すべきである」
これは非常に大きなポイントだと、私自身は考えています。
病気=専門家であるお医者さんに治してもらう
一昔前までは、医療を受ける側にはそんな受け身の姿勢が普通でした。でも今は
病気=患者本人と医療者が同列の立場で考え、協力して病気の治療に当たる
という考え方が、かなり一般的になってきました。
厳しい言い方をすると、健康については病気になったときに、プロのお医者さんに「おんぶにだっこ」ではもう通用しないですよ、という時代になってきている、と言う事です。
病気のプロであるお医者さんもそう考えているからこそ「一般の人たちに、体の事、病気のことを基礎知識でいいから知ってほしい」と考え、このような一般向けの書籍を書いているはずです。
この本の最初の方に「この一冊が動物たちの生命を守ります」という項目があります。そのめくってすぐのページが緊急症状早見表になっています。
「こういう症状が動物に表れたら、すぐに病院へいってくださいね!」という一覧表です。
このページだけでも、この本を読む価値があると思います。気になる方はぜひ、書店などで手に取ってみてくださいね。