犬によくある皮膚病を解説するシリーズです。「犬の皮膚病の種類と解説」についてはこちらの記事にまとめてあるので参考にしてください。
この記事では犬によくある「脂漏症」について解説していきます。
原発性突発性脂漏症とは?
皮膚が脂っぽくなる、フケが増えるといった症状が特徴です。以下の犬種で多く見られます。
- コッカー・スパニエル
- スプリンガー・スパニエル
- バセット・ハウンド
- ドーベルマン・ピンシャー
- アイリッシュ・セッター
- ミニチュア・シュナウザー
- ダックスフント
症状が進むと皮膚の匂いが強くなります。また、感染症にかかりやすくなりそれによって犬がかゆみを訴えます。
治療法
皮膚の状態を整えるためにシャンプーを行います。過剰に分泌された皮脂やフケを落とすために角質溶解シャンプーを使用します。
シャンプーの頻度やシャンプーの種類は、犬の皮膚の状態によって獣医師が指示します。
漏脂症は完治は難しい病気とされています。皮膚の状態をコントロールしながら、生涯に渡って付き合っていく必要があります。
マラセチア感染症に注意
脂漏症の皮膚は、皮脂を栄養とするマラセチアに感染しやすいので注意が必要です。
マラセチアは犬の皮膚に住む酵母の仲間です。普段は特に悪さはしませんが、皮膚のコンディションが変わると大幅に増殖し、炎症を起こします。