Office Guriの諸橋直子です。
2024年2月4日は立春です。二十四節気の最初の節、暦上はこの日から春となります。
ただしOffice Guriのある北海道のように、2月でも氷点下10度の日が続くようなエリアもあれば、もう早咲きの梅が開花している地域もあります。
このように地域差はあるものの、春に向けて確実に暖かくなっていくはじまりとなるのが立春。
というわけで、今回は
「春に向けてハーブを使った愛犬のスキンケアを考える」
をテーマにお送りします。
気温の変動と紫外線の影響が大きくなりはじめる季節は、ハーブで犬のスキンケアがおすすめ!
暖かいと思ったら、急に寒くなる。冬と比べて徐々に紫外線量が増え始める。
こうした変化に伴い、犬の被毛や肌、肉球も影響を受け荒れる場合があります。
そうならないよう「予防」に重宝するのが
- カレンデュラ(calendula officinalis)
です。
このカレンデュラについて、ピックアップして解説していきます。
敏感肌のスキンケアに用いられる「カレンデュラ」
カレンデュラはキク科の植物です。ポットマリーゴールドといった方が馴染みがあるという方も多いと思います。
園芸品種として人気があり様々な種類がありますが、ハーブとして利用できるのは「カレンデュラ(calendula officinalis)」のみですのでご注意ください。
カレンデュラの花びらを乾燥させたものをアロマショップなどで購入可能です。犬にハーブのスキンケアを行いたいとお考えの方は、品質が確かな製品を取り扱う専門店で購入することをお勧めします。
カレンデュラはそのスキンケア効果が重宝され、様々なアイテムに加工、利用されてきた歴史があります。
「皮膚のガードマン」の異名を持つことでも知られ、ダメージを受けた皮膚のを修復、保護する作用に優れています。
このことから、後述するような「浸出」による「カレンデュラオイル」で作った軟膏が、荒れた肌のスキンケアによく用いられています。
成分的にはカロテノイドを多く含み、抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用が期待できます。
「カレンデュラ」を使ったハーブ浸出油とバームが重宝!
さてこのような働きを持つカレンデュラを犬にどう使用するか?ですが、先ほど少し述べたように
「浸出油」
を利用するのが効果的でおすすめです。
「浸出油」とはハーブを植物油に漬け込み、ハーブ内の脂溶性成分を油に溶け出させたものです。
この「浸出油」を荒れが気になる箇所にすりこむほか、ミツロウを使ってバーム状に固めたものをクリームとして利用するのもおすすめです。
特にクリームは肌にピッタリと密着し皮膚表面を保護し、水分の蒸発を防ぎつつ、長く皮膚表面にカレンデュラ成分をとどめておけるという大きなメリットがあるのが特徴です。
荒れた肉球のケアにも適しています。
「浸出油」はどこで入手できるの?
「浸出油」はご自宅で、ハーブとオイルがあれば誰でも簡単に作ることができます。
ただし、結構時間がかかります。オイルにハーブをつけてから2〜3週間待たなくてはいけないため、すぐに使いたい!という場合は不向きです。
余談ですが、実際私は作ったことがあります。しかしあまりに時間がかかるため、まだかまだかと待つ時間が苦痛でした。短気な性格には向いていないようです。
ではどうしたらいいか?ですが、実はアロマ専門店で購入することができます。できあがったものが売られているんですね。手軽に買えるので、こちらをおすすめしています。
興味のある方はぜひ、専門店で購入してみてください。
ハーブを犬に用いる際の注意点
さてここまでカレンデュラのお話をしてきましたが
ハーブ=すべてが犬に安全ではありません。
人間向けに利用されているハーブでも、犬への利用は向かないものも当然あります。
このサイトでご紹介するハーブは、ペットのためのハーブ専門書に記載があり、過去に利用されて
安全性がわかっているもののみです。
*安全とされるハーブでも、全ての犬に安全であることを保証するものではありません。体質によって合わない場合もあるのでご注意ください。
【参考】Herbs for Pets ペットのためのハーブ大百科 SECOND EDITION (Nanaブックス)
なので、犬にハーブを利用する際は必ず専門書などを参照し、安全度が高いもののみを利用するようにしてください。全てのハーブが犬に利用できるわけではない点にご注意くださいね。
また、今回ご紹介したカレンデュラは「キク科」の植物です。そのためキクアレルギーがある犬の場合も使用しないでください。
尚、猫にはハーブ全般をお勧めしません。猫は人間や犬たちとは異なる代謝の仕組みを持つ動物です。そのため植物由来の成分を代謝するのが苦手です。
犬だけではなく、猫も一緒に暮らしている飼い主さんはこの点もご注意ください。
*このメルマガは「犬」に関する情報発信に特化しています。そのため内容を猫に応用するのはおやめください。また猫に関するご質問にはお答えしませんので、事前にご承知おきください。
色々難しいことも書きましたが安全のために大事なことなので、ぜひ心に留めておいていただいた上で犬のためのハーブを楽しんでいただければ幸いです。