犬の管理栄養士、Office Guriの諸橋直子です。先日、久々に魚のアラから出汁をとったところものすごく美味しくてびっくりしました!
鯛と鱈のダブル出汁です。
作り方をざっと説明すると、アラをまず軽く湯引きして表面の汚れを取ります。次に昆布を1時間ほどつけておいた水8カップと、アラを一緒にコトコト25分ほど煮ます。
ザルでこしてスープをとって完成。
昆布は細く切って別の料理に使います(たいたいは犬たちがおやつとして食べます。我が家の犬たちは昆布が大好き)。
アラは冷まして、骨と身を分けておきます。身も犬たちのごはんに使えるので、タッパーなどに入れて保存しておきます(そしてだいたい身も、犬たちが喜んで食べるのですぐになくなります)。
人間はこれを豚汁にして食べました。とにかく味が大根やにんじんにしみしみになり美味しい。昆布がプラスされることで味に深みが出るのもいいですね。
昆布の良いところは「ミネラル」が豊富な点。出汁の中にもたっぷりと溶け込むので、犬たちもスープを通してミネラルを無理なく摂取できます。
というわけで今回のテーマは「犬にスープのすすめ」。
元気な時も、老犬にも「スープ」は栄養豊富でおすすめ!
我が家は老犬が2匹います。10歳のニコと13歳のカンナです。
10歳で老犬?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、大型犬の老犬期は7歳スタートとも言われます。
なので10歳は立派なシニア。13歳ともなると年季の入ったプロ老犬です。
当然ですが、若い頃と比べて胃腸のトラブルが多くなります。気をつけてもどうしてもなるときにはなるので、これはもうどうしようもないですね。
だからと言って諦めるのではなく、体調不良時にはこれがあるから大丈夫!というレシピを知っておくと安心できます。
我が家では:
- お粥
- スープ
の2つのおかげで、犬の胃腸トラブルがあっても乗り切れています。
あとは老犬なので、普段から消化しやすいお腹に優しいメニューをと考えると、スープやお粥に頼る頻度が必然的に上がります。
では今回のテーマである「スープ」がなぜお腹に優しいのか、老犬はもちろん、元気な犬にとっても良いのかについて具体的に挙げていこうと思います。
「スープ」のここがすごい!水分たっぷりで栄養豊富
「スープ」の優れた点の筆頭は「水分の多さ」。
何を当たり前のことを…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、犬の健康管理を考える上で
- 水分の重要性
は欠かせません。
水分をたっぷり摂ることは、尿量を増やし膀胱炎や尿結石の予防になります。
たっぷりの尿の排泄は、尿道をきれいに洗い流します。これが尿道炎や膀胱炎の予防になります。
また尿結石は感染症が原因で起こるタイプのものが多く。膀胱炎の予防は結石防止にも繋がります。
犬にも色々タイプがあります。水が好きで放っておいても飲む犬もいれば、あまり水は好まず量を飲まない犬もいます。
もう少し水を飲んで欲しいんだけどな、という犬の場合はスープがおすすめです。水分がたっぷり摂れますし、スープから栄養も摂れます。
ではスープの栄養は何がどう優れているのでしょうか?これについて、次号のメルマガで引き続き解説していきます。
それでは、また!