犬の手作りごはん栄養学

【犬の手作りごはん栄養学解説】001:三大栄養素について解説します。

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Office Guriの諸橋直子です。犬の管理栄養士による、犬の手作りごはんの栄養素解説動画を始めました。今回は「エネルギー源になる」三大栄養素のお話です。

  • 三大栄養素とは?
  • 糖質
  • 脂質
  • たんぱく質
  • PFCバランス

今話題の「PFCバランス」って何?

動画内で「PFCバランス」に触れたので、これについて少し解説します。

「PFCバランス」の「PFC」とは

・Protein(タンパク質)
・Fat(脂質)
・Carbohydrate(炭水化物)

の頭文字をそれぞれとった言葉で、エネルギーの摂取比率を表したものです。

タンパク質、脂質、炭水化物の3つの栄養素は「エネルギー産生栄養素」と呼ばれます。この3つの栄養素はエネルギーを生み出す点で他の栄養素とは異なるため、特に区別されています。

私たち人間、そして犬たちも生きていくためにはエネルギーが必要です。

その大切なエネルギーを健康的に摂取するには、どういった比率で摂ればいいのか?を表す指標が「PFCバランス」です。

人間の場合、タンパク質18%、脂質14%、炭水化物68%程度が良いとされています。(資料や年齢、性別、ライフステージによって若干上下があります)

犬はタンパク質25%、脂質15%、炭水化物60%程度とされています。(*)

*参考:
『知って納得!ペットフードの表示』環境省
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2305b/full.pdf

例えば1日に900kcalを必要とする犬であれば、

・225kcalをタンパク質から
・135kcalを脂質から
・540kcalを糖質から

摂取するのが理想のバランスということになります。

あくまでも参考値なので、これに縛られすぎるのは良くありませんが

「脂質の摂りすぎは良くないんだな」

とか

「良質の脂質を摂らせたいから、肉は脂肪分が少ないところを選んで、その分オレイン酸が多いキャノーラ油を使おうかな」

という風に、数値を参考に食事内容をより良いものに工夫する余地が生まれます。

知っておいて損はないのが栄養学です。なので興味のある方はぜひ、動画も参考にしてみてくださいね。

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