こんにちは、Office Guriの諸橋直子です。すっかり暖かくなり春がやってきました。そして春といえば。
フィラリア駆虫薬投与開始と、ダニよけの季節がはじまりますね、という話
暖かくなると虫たちも活動を開始します。これからの季節、犬が対策必須になるのが以下の2種類です。
- ダニ(マダニ)
- 蚊
ちなみに私は、個人的に毎年、「マダニ対策」に力を入れています。
理由は自宅が非常に自然豊かな地域だからです。どのくらい豊かかというと、バス道路沿いの歩道をキタキツネが歩いています。近所の公園にはエゾリスが住んでおり、いつも決まった木の上でチョロチョロしています。
一時期、利用していたレンタルDVDショップの駐車場をヒグマが疾走する事件がありさすがにそれはニュースになりました。
こうした「野生動物」が多い地域はマダニが多く生息しています。
わざわざ自然豊かな地域に出向くことなく、住んでいる地域がすでに自然豊かなのです。そのため普通に生活していても、これからのシーズン、マダニを意識しなくてはなりません。
怖いぞ!マダニがもたらす病気!
なぜマダニをそんなに恐れるかといえば、「マダニは病気をもたらす」から。
以下は、マダニが媒介する病気の代表的なものです(人間):
- 日本紅斑熱(リケッチア)
- Q熱(リケッチア)
- ライム病(スピロヘータ)
- ボレリア症(細菌)
- 野兎病(細菌)
- 重症熱性血小板減少症候群 SFTS(フレボウイルス)
- ダニ媒介性脳炎 (フラビウイルス)
- キャサヌル森林病(フラビウイルス)
- クリミア・コンゴ出血熱(ナイロウイルス)
出典:マダニ対策、今できること | 国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/images/ent/PDF/170511madanitaisaku.pdf
Q熱、ライム病は犬も感染します。犬だけでなく、人にとっても有害なマダニ。なので、対策もちゃんとしたいところです。
人も犬も必要。マダニ対策の基本いろいろ
犬はフロントラインなどの駆虫薬使用の対策を動物病院で勧められます。犬の散歩には当然人間が付きそうわけで、そうなると人間もマダニ対策は必須です。
そもそもマダニがいそうな草深い場所には近づかない、どうしても行く場合はゴム長靴を着用するなど飼い主側にもできる対策はあります。
そしてマダニ対策で重要かつ効果的なのは、忌避剤の使用。一般的に推奨されているのは以下の2種類です。
- ディート
- イカリジン
忌避剤は優れているが、犬には向かない面もある
市販の虫よけスプレーに使用されているのはディートです。我が家で飼い主=人間が使っている虫よけスプレーにも入っています。一方で、ディートには以下のような特徴もあります。
- ディート含有率5~10%の製品は、6ヶ月未満児には使用禁止
- 独特の匂いがある
- べたつきがある
ディートは忌避剤として非常に優秀、効果的です。効力の持続時間も長い。
ただ、
「飲んだりなめたりしないように」
「昆虫と接触する環境から離れたら、速やかに洗い流す」
など、安全に使用するための条件がつきます。
この条件を見ると、人間が使用する分にはいいけれど「犬への使用はちょっと向かないかな?」と感じる方も多いでしょう。
- 犬はどう言ったところで体を舐めます(そういう動物だから)
- 虫よけスプレー使用ごとに、毎回犬をシャンプーするのは大変
そう考えると、犬には犬の特性に合った忌避剤=虫よけスプレーを使ってあげたら良いのでは?という話になる。
ではどうしましょうか?ですが、これについては次号のメールマガジンで詳しくお話ししようと思います。