Office Guriの諸橋直子です。今回は「アロマの虫よけ」のお話です。
これまでの「虫よけ」の記事はこちら:
植物の作り出す虫よけの香りを活用しよう「アロマの虫よけ」
アロマテラピーは植物から抽出した芳香物質を様々な目的で利用する自然療法です。
数ある用途の中、これからの季節活用したいのが
- ダニ避け
- 蚊避け
の香りです。
植物から抽出した香り成分を「精油」と呼びます。
この精油、元々が植物自身が自分のために作り出した成分であるため様々な機能を持ちます。
それは殺菌効果だったり抗ウイルス作用だったりといろいろですが、こうした機能の中に「忌避作用」と呼ばれるものがあります。
これは葉を食い荒らしたり、病気をもたらす害虫を植物自身が寄せ付けないよう作り出した成分による効果です。
そのため、蚊が嫌う香り、ダニが嫌う香り、ノミが嫌がる香りなど香りの効果も多様です。
こうした香りは害虫にとっては好ましくない一方で、私たち人間や犬にとっては良い香りと感じられます。
この違いを利用して私たちは良い香りを楽しみながら、害虫を遠ざけるのが「アロマテラピーを活用した虫よけ」です。
では害虫の忌避作用を持つ精油には何があるのでしょうか?
はじめに「蚊」が嫌うタイプの精油をご紹介していきます。
【蚊避けに】レモングラス、レモンマートル、シトロネラなど、柑橘系に似た香りのグループ
レモングラス、レモンマートル、シトロネラ。この三種は「レモンに似た柑橘系の香り」と表現されますが、実はレモンとは全く関係ない、かすりもしない別グループの植物です。
レモングラスとシトロネラはイネ科の植物です。レモンマートルはユーカリと同じフトモモ科。
まったくレモンとは親戚でもない植物グループに属するこれらの植物は、シトラールやシトロネラールという成分を多く含みます。この成分がレモンに似た香りを保つため、レモンと親戚でもないのにレモンのような香りがします。
これが植物の面白いところですね。
ちなみにレモンマートルはその約9割が、レモングラスは約7割シトラール、シトロネラは産地にもよりますが、シトロネラールが4割程度含まれます。
シトラールはシャープでフレッシュな香りですが、シトロネラールはかなり強烈な印象を人びとに与える力強さがあります。
そのためシトロネラールを多く含むシトロネラは、ちょっと苦手と感じる人も多いようです。
それに対して、例えばレモンマートルはレモン様のフレッシュさが際立っており、初心者の方で虫よけ精油の利用が初めてという場合、レモンマートルがおすすめです。
お近くにアロマショップがある場合は、ぜひこの三種類の香りを試してみてください。
そしてどれがもっとも心地よく感じられるか、じっくり香りを味わってみてください。
これら三種類はいずれも蚊避けの効果が期待できます。
【ダニ避けに】ゼラニウム
ダニが嫌う香りの代表はゼラニウム。
ローズゼラニウムと呼ばれ、甘い香りで香水の材料としても人気が高い精油です。
スキンケア効果も期待でき、華やかな香りは身にまとうと気分も明るくなります。そんな精油にダニ避け効果があるのは、嬉しい限りです。
虫よけ精油の効果的な使い方は?
さてこれらの虫よけ精油の効果的な使い方ですが、
- 虫よけスプレー
- 蜜蝋クリーム
の二種類がおすすめです。
そこで次号のメルマガでは、これらの作り方についてご紹介していこうと思います。興味のある方はぜひ、次号をお待ちください。