AEAJ認定アロマテラピーインストラクターの諸橋直子です。今回も「犬のための、冬のアロマテラピー」をテーマにお届けします。
はじめに軽く前回のおさらいをします。前回のメールでは以下の精油を、冬の犬アロマにおすすめしていました。
抗菌、抗ウイルス作用が期待できる精油
・ティーツリー
・真正ラベンダー
・レモン(FCF)
・ベルガモット(FCF)
・ユーカリラディアータ
加温作用のある精油
・ユズ
・ジンジャー
・スイートマジョラム
・オレンジスイート
上記リストは、犬への使用を避けた方が良い精油を除外しています。
ただし、犬の体質によっては合わない精油などももちろんあります。これはアロマテラピーに限らず、どんなものでも起こり得ることです。
そのため初めての場合は少量からはじめる、安全に関する注意点を事前に学習し、基礎的なことを理解してからアロマテラピーを行うことが大切です。
植物原料だから安全!と「植物」を理由に安全だと無条件に考えないことも大事です。これはOffice Guriのオンラインドッグアロマ講座を受講される方には、必ずお伝えしているので聞いたことあるよ!という人も多いはずです。
基礎事項を守って、正しく安全に!が大事なんですね。
というわけで、初心者の方でも安全に楽しめるアロマの活用法をご紹介します。
アロマテラピー、基本の楽しみ方「芳香浴」4種
アロマテラピーの基本は「植物の香りをかぐ」こと。ではどのように香りを楽しんだら良いのでしょうか?アロマテラピーでは香りをかぐことを「芳香浴」と呼びます。この「芳香浴」を手軽に楽しむ方法は以下の4つです。
【1】ティッシュなどに精油を1〜2滴垂らし、香りをかぐ
専用のグッズがなくても精油さえあれば、とりあえずすぐできる!と言う方法がこのティッシュです。
これだと場所を選ばず、さっとティッシュを取り出して精油を垂らし、香りをがくだけ。実にシンプルです。
本当にアロマテラピーがはじめてで、まだ専用の器具やグッズを買うのはちょっと、と言う場合でもティッシュなら簡単ですよね。
【2】アロマストーンなら、手軽に楽しめる
次にお手軽なのが「アロマストーン」です。「アロマストーン」にもさまざまな種類がありますが、個人的におすすめの製品はこちらです。
生活の木 アロマストーン スポット
https://amzn.to/48HGroa
Office Guriの運営する犬アロマ講座の教材として、ここ数年ずっと採用しているアイテムです。
アロマストーンはデスク周りなど、狭い範囲で香りを楽しむのにおすすめのグッズです。今回ご紹介しているタイプは、斜めの溝が3箇所ついています。その溝に異なる精油を垂らすことで、アロマストーン上で精油のブレンドができてしまうという優れものです。
この「ブレンドの手軽さが楽しめる」点が、個人的にはおすすめのポイントですね。
この時期であれば、例えば
・真正ラベンダー
・ティーツリー
・ユーカリラディアータ
の3種をアロマストーン上でブレンドすると、ラベンダーの甘さをハーブ調の香りが抑える、バランスの取れた香りになります。
この3種の精油には抗菌作用や抗ウイルス作用を持つ成分が含まれているので、まさに風邪の気になる季節のブレンドにぴったりというわけです。
アロマストーンはアロマ専門店のほか、インテリア雑貨店などでも購入できます。手作りクラフトが好きな方は、石膏と型を使って、お好きな形や色でアロマストーンを手作りできます。
さらにこの石膏にドライハーブや精油そのものを練り込むと、アロマサシェになります。
*アロマサシェとは?
もともとは布袋の中に乾燥させた花やハーブ、香料などを入れた香りを楽しむアイテムです。最近ではワックスや石膏を使って自由な形に整えたものに色付けをしたり、ドライハーブや精油を練り込み、見た目にも楽しめるアロマアイテムとして人気があります。
【3】その発想はなかった!アロマキャップ登場!
そしてごく最近登場したアイテムで「その発想はなかった!」と個人的にとても驚いたのがこの製品です。
生活の木 Hinokiアロマキャップ 国産ヒノキ天然木
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精油のキャップをこのヒノキキャップに替えて瓶を傾けると、ヒノキキャップに精油がじんわり染み込み香りが広がるというもの。閉鎖型リードディフューザーという感じのアイテムです。
参考までにリードディフューザーというのは、瓶にスティックが刺さっておりそのスティックを通して香りが空間に広がるというものです。
【リードディフューザー】
精油をリードディフューザー的な使い方で楽しみたいと思っても、解放型だと精油が空気に長く触れてしまい、劣化の原因となってしまいます。
その点、アロマキャップであればキャップなので精油自体は密封状態が保てるため、酸化リスクを最小限に抑えることができます。(精油は酸化しやすいものが多くあるため、基本的にキャップを閉めて保管します)
それでいてキャップである木材に精油が染み込みそこから空気中に香りが広がるため、ある意味リードディフューザーのいいとこどりと言えるでしょう。
何よりキャップを替えてちょっと手元で傾けるだけなので、電動式ディフューザーと違い、電気も入らず、邪魔なコードもない。精油瓶は閉めたままなので、犬が誤飲する心配もない。
気負わず手軽にはじめられると言う点で、アロマキャップも今後人気がでそうなアイテムです。
【4】少し広い範囲で香りを楽しみたい場合は、やっぱり「電動式ディフューザー」
最後にご紹介するのは、定番アイテムの「電動式ディフューザー」です。
「電動式ディフューザー」といえばこれ、というくらい定番の人気アイテムなのが無印良品の製品ですね。我が家でも最大3台フル稼働していた時期があります。
無印良品 超音波うるおいアロマディフューザー
https://amzn.to/4fnhkcY
空気が乾燥するこれからの時期、加湿器もかねて精油をミスト状にして拡散してくれる電動式ディフューザーはおすすめです。
1つだけ難点を挙げると、ディフューザーは定期的なお掃除が欠かせません。精油の成分は時間が経つとどうしても内部にこびりつき、ベタつきの原因になります。清潔に利用するためにもメンテナンスを欠かさないことが大切です。
まずは手軽に「香り」を楽しもう!
というわけで「芳香浴の楽しみ方4種」をご紹介しました。
初心者の方はとにかく手軽にやってみることが大事です。スタートのハードルはできるだけ低い方が良いと思うので、今回は買ってすぐに楽しめる便利なアイテムをご紹介しました。
ここに手作りアロマスプレーが加わると、犬のためのアロマの世界はぐっと楽しみが広がります。
これについても今後このシリーズの記事で取り上げて行こうと思っているので、興味のある方はぜひ楽しみにしていてください。
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