AEAJ認定アロマテラピーインストラクター、Office Guriの諸橋直子です。今回も「犬のための、冬のアロマテラピー」をテーマにお届けします。
過去記事はこちらにまとめてあるので、復習したい方はこちらからどうぞ。
今回の記事では「犬のためにより作用が穏やかな精油を選ぼう」をテーマにお送りします。
一般的なユーカリであるグロブルス種と、同じユーカリと名前がついているものの、より穏やかな成分組成のラディアータ種を比較してご紹介します。
これからの季節、風邪防止の香りとして「ユーカリ」の人気と需要が上がりますが、もし犬のいる室内でユーカリ精油を使用するならどの品種を選べばいいの?という視点で解説していきます。
犬にはより穏やかな「ラディアータ種」がおすすめ
ユーカリといえば、すっとシャープな香りが特徴です。この香りを形作っているのが「1,8-シネオール」という成分です。
「1,8-シネオール」には抗炎症作用や抗菌作用などが期待できるため、冬の風邪予防にとこれからの季節、ユーカリはひっぱりだこになる精油です。ところで実はユーカリにも、いくつか種類があるのをご存知でしょうか?
ユーカリの代表的な種はグロブルス種(Eucalyptus globulus)
これ以外に
・ラディアータ種(Eucalyptus radiata)
・ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ、Eucalyptus citriodora)
などがあります。
ちなみにユーカリ・シトリオドラは、主成分がシトロネラールという柑橘系の芳香を持つ成分となり「1,8-シネオール」はほぼ含みません。なので今回の比較対象からは外します。
・グロブルス種(Eucalyptus globulus)
・ラディアータ種(Eucalyptus radiata)
の2つについて、ここではみてみましょう。
さてこの2つはいずれも「1,8-シネオール」の含有量が高いのですが、ラディアータ種の方が、若干含有量が少なめです。
そのためスッキリとシャープな印象が強いグロブルス種と比べるとラディアータ種は香りが柔らかく、マイルドです。そのため犬への使用に適しています。
ただしラディアータ種であっても「1,8-シネオール」自体に皮膚刺激があるため、使用時には適切に希釈する必要があります。
このように精油は使用量に気をつけることで安全に使用でき、風邪対策にも役立てることができます。穏やかな品種を選んだ上で、注意点を守って犬の健康管理にアロマテラピーを役立てたいですね。
手軽なアロマクラフト「アロマスプレー」に、ユーカリ・ラディアータを使ってみよう!
今回ご紹介したラディアータ種、ユーカリ・ラディアータですがアロマスプレーを作成して、犬の体に吹きかけて使用するのもおすすめです。
・水 25ml
・無水エタノール 5ml
・ユーカリラディアータ精油 1滴
無水エタノールに精油を入れ、竹串などで混ぜ合わせます。そこに水を加えてさらに混ぜ、スプレーボトルに入れ、フタをしてよく振って完成です。
フレッシュで清々しい香りのスプレーは消臭、抗菌作用に優れ、犬の体を清潔に保つのにも役立ちます。
無水エタノールはドラッグストアなどで購入可能です。無水エタノールに精油を一旦溶かすのは、精油が親油性でそのままでは水には溶けないからです。無水エタノールを使用することで、水に均質に精油を混ぜることができます。
今回ご紹介したユーカリラディアータ以外にも、以前ご紹介した「犬の冬アロマにおすすめ精油」を使って、興味のある方はぜひ、スプレー作成にチャレンジしてみてくださいね。
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