こんにちは。Office Guriの諸橋直子です。今回のテーマは胃腸の不調に、体の冷えにおすすめの「生姜粥」です。
体を温める「生姜粥」
今日は体をポカポカと温める干し生姜のお粥をご紹介しようと思います。
干し生姜
生姜をスライスし、ザルにのせておくだけで簡単に干し生姜ができます。
生姜は生薬として漢方薬にも使用されます。生のままだと「生姜」、一度蒸して乾燥させたものを「乾姜(かんきょう)」と呼び区別しています。胃を丈夫にし、吐き気や咳を抑える生薬として利用されます。
生姜は干すことで、調理時の火の通りが良くなります。香り自体も甘く柔らか感じになります。「うちには干した生姜が無い!」と言う場合は生の生姜でOKです。
干し生姜のお粥の材料
- もち米:1カップ
- 干し生姜:2~3かけ
- 蜂蜜:少量
- 水:10カップ
干し生姜のおかゆの作り方
- もち米を洗って鍋に入れ、水を加えて中火にかけます。
- 沸騰したら干し生姜を適当な大きさに割って加え、弱火にして1時間煮ます。
- 食べるときに少量の蜂蜜をかけて、頂きます。
「干し生姜のお粥」の写真をお見せしますね。
お粥全体に生姜の香りが程良く付いた、大変美味しいお粥です。
蜂蜜を少量かけると蜂蜜の香りがとてもよく立ちます。
蜂蜜は薬膳で、胃腸の不調を改善する食材として利用されます。詳しくは下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
生姜のはたらき
生姜には体をポカポカと温める作用もあります。胃の不快感を取り去ってくれる効果もあります。
調理法、食べさせ方にも一工夫を
秋冬は犬も体が冷えますから主食をこの「干し生姜のお粥」に置き換えて食べさせてあげるのもお勧めです。
その際は冷たい状態で出すのではなく、ちょっとぬるい程度に温めて食べさせてあげてください。
薬膳では、食材の持つ薬効や体を温める、逆に熱を冷ます、と言う作用を重視しますが調理法も大切に考えています。
同じ食材でも、火を通して温かい状態で提供するのか冷たい状態で食べるのかによって体に与える影響も変わってくると考えているんですね。
犬の食事に「季節」「体調」を考え手取り入れる
犬の食事を考える際に「栄養バランス」を重視する方はとても多いです。もちろん「栄養バランス」も大切なものです。
それにプラスして、「今は寒い時期だから、食事も少し温めて体の中から冷えを防止してあげよう」「生姜など、加温効果のあるものを取り入れてみよう」という視点が加わると、ますます犬の食事内容が充実しますし、健康サポートにもつながります。
飼い主さんも共通で食べられるレシピで今回ご紹介しています。ちょっと今日は冷えるな、というときや風邪のひきはじめにぜひお試しくださいね。
次号では「むかごのお粥」をご紹介しようと思います。