犬の薬膳

胃腸をいたわる「七草粥」 | 犬と薬膳(7)

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今回のテーマは七草粥です。七草粥は立派な薬膳です。年明けの1月に食べるご家庭も多いと思いますが、犬にも七草粥はOKです。

薬膳の視点から見てもおすすめです。以下、その解説です。

春の七草を薬膳の視点で見ると?

胃腸をいたわり内臓を元気づけてくれる七草粥。では七草粥には薬膳の視点でみるとどんな薬効があるのか?その起源のお話をしながら詳しく解説していきますね。

七草の薬効

七草は胃腸や内臓をいたわり、春に起こりがちな体内のアンバランスを上手に整えてくれる食材の取り合わせです。その薬効をそれぞれ見て行きます。

(セリ)

セリ科の野菜。内臓にこもった余分な熱を冷ます。たまった毒素を排出し血液をきれいにする。

薺(なずな)

アブラナ科。止血作用や利尿作用、解毒作用などをもつ生薬として用いられる植物。下痢や便秘などの胃腸のトラブルや、むくみなどに効能があるとされている。

御形(ごぎょう)

キク科。咳・痰に効果があるとされ、生薬としても用いられる。

ハコベラ

ナデシコ科。腹痛薬として昔から用いられた歴史を持つ。血液を浄化する作用があるともされている。

仏の座

キク科。食物繊維が豊富。胃腸を整える効果が期待できる。

菘(すずな・蕪)

アブラナ科。消化を促進。吐き気やゲップといった胃腸の不快感を和らげるといわれている。

蘿蔔(すずしろ・大根)

アブラナ科。消化を促進に効果的。また咳や痰、気管支炎などの呼吸器系のトラブルにも用いられる。

七草粥は犬の胃腸ケアに、ビタミン類の補給にも

上記の野菜類は犬が食べても問題ないものばかりです。葉物野菜を多く使うことで、ビタミン類の補給にもなります。

柔らかく炊いたおかゆは水分とエネルギーを無理なく補給するのに向いています。犬に与える場合は、七草粥に鶏肉や卵など、動物性の食材を乗せることで栄養バランスも取ることができます。

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