犬の手作りごはん薬膳について基本的なことをシリーズで解説しています。前回の記事はこちら。
今回は「骨付き鶏肉で作ったサムゲタン風薬膳粥」の作り方とその薬効をご紹介します。
骨つき肉で作る、犬のための鶏肉サムゲタン薬膳粥
骨つき肉で作るごちそう薬膳粥です。骨から煮込むことで骨の出汁がスープに染み出し、滋味溢れる一品になります。
食材の薬効
- 鶏肉:身体を温める。胃腸を整え元気にする。
- もち米:胃腸に優しく働きかけ消化吸収を助ける。
- 生姜:殺菌効果。胃の不快感を取り除く。身体を温める。
- なつめ:胃腸のはたらきを良くし、元気にする。食欲不振や疲労にも。
実際に犬が食べているところを動画で公開しています。
材料
- 骨つき鶏もも肉:1枚
- もち米:1/2合
- 棗:2個
- 生姜:2かけ
- ごま油:適量
- 水1000cc
作り方
- もち米にごま油を絡めておく
- 鍋に水を入れ、骨つき肉、もち米、スライスした生姜、棗を加えて沸騰させる。
- そのまま米に火が通るまで45分間ほど煮る
- 冷まして鶏の骨を外し、棗は種を取り除いて与える。
飼い主さんはこのレシピに後追いでネギと塩を足すと美味しく食べられます。犬はネギを食べることでネギ中毒を起こす場合があるので、犬の分には加えないよう注意してください。
詳しくは下記サイトの「ネギ類」のところを参考にしてください。
サムゲタン粥は滋養強壮、胃腸を整え体力をつけるのに持ってこいなメニュー
サムゲタン粥は「内臓をやさしく温め、特に胃腸に良いメニュー」として用いられます。
このレシピで使われている食材は、どれも普段私たちにとってはごくありふれたものばかりです。
今回「棗(なつめ)」を加えていますが、もしない場合は入れなくても問題ありません。せっかく薬膳なのだから、ちょっと薬膳の雰囲気も楽しみたい、という場合に使っていただければOKです。
まずは身近な食材を使って薬膳を楽しむことが犬の手作り薬膳ご飯のスタートです。